研究課題/領域番号 |
11470246
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 裕 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90252676)
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研究分担者 |
鍬方 安行 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50273678)
嶋津 岳士 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50196474)
杉本 壽 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90127241)
塩崎 忠彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60278687)
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70301265)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 重度外傷 / 敗血症 / 多臓器不全 / 白血球 / 活性酸素産生能 / G-CSF / レオロジー / 生体防御 / 白血球機能 / NF-κB / マイクロパーテイクル / zymosan / 肺血症 |
研究概要 |
本研究の目的は重度外傷や熱傷、敗血症に伴う多臓器不全の機序を白血球機能の点から明らかにし、新たなる治療戦略を構築することである。 臨床研究では、重症急性病態や多臓器不全時の白血球機能を評価し、活性酸素産生、熱ショック蛋白質発現の亢進、アポトーシスの抑制を証明した。一方、白血球レオロジーの変化では、侵襲時には著明な白血球の変形能の低下を認めた。すなわち、白血球が微小循環系に集積しやすく、組織障害の一因と考えられた。さらに、血小板と白血球の相互関係を検討し、侵襲時には血小板から大量のマイクロパーテイクルやPセレクチンが上昇すること、血小板と白血球の接着現象が著明に亢進することを明らかにし、血管内皮細胞傷害の一因となることが示唆された。多臓器不全患者に対するG-CSF投与の検討では、G-CSF投与により組織障害を生じることなく炎症反応は軽減した。 動物実験では、腹腔内zymosan投与多臓器障害モデルを作成し、G-CSFの炎症反応軽減効果を証明した。さらに同モデルにおける遺伝子発現をDNAチップを用いて解析し、多臓器不全の病態にInsulin-like growth factorやC-kitなどの遺伝子が関与することを明らかにし、現在その機能解析を行っている。
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