研究課題/領域番号 |
11470274
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
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研究分担者 |
米澤 朋子 (白井 朋子) 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30304299)
百田 龍輔 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80263557)
大橋 俊孝 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50194262)
植木 靖好 岡山大学, 医学部, 助手 (60304309)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1999年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | エンドスタチン / XVIII型コラーゲン / 血管内皮細胞 / XV型コラーゲン / 基底膜 |
研究概要 |
1)血管内皮細胞培養系での低酸素状態でのXVIII型コラーゲンの生合成変化 ヒト毛細血管内皮細胞および周辺細胞の培養系で、XVIII型コラーゲン遺伝子の発現を調べると、共に正常酸素濃度に比べて、低酸素状態ではXVIII型コラーゲン遺伝子の発現は、RNAでも蛋白レベルでも優位に低下していることが分かった。 2)In vivoにおけるエンドスタチン投与によりChondrosarcomaの縮小効果 ヌードマウスにヒトリコンビナントエンドスタチン(50μg/kg/day)を腫瘍周辺に三週間投与することによって、明らかにchondrosarcomaの増生が抑えられた。しかしながら、chondrosarcomaのcell lineであるOUMS-27の細胞培養系では、0-100ng/mlの濃度で投与したリコンビナントヒトエンドスタチンの増殖抑制効果、遊走活性に変化はなかった。bFGFおよびVEGFで活性化したHUVECの遊走活性は、エンドスタチンによって阻害された。エンドスタチンはI型コラーゲン上での血管内皮細胞の遊走活性、接着活性は阻害したが、増殖活性には影響がなかった。 3)XVIII型コラーゲンとXV型コラーゲンの血管基底膜上での発現部位の相違 XVIII型コラーゲン遺伝子の翻訳産物は、血管基底膜に認められた。アミノ酸配列、ドメイン構造が似ているXV型コラーゲンも同様に、血管基底膜に認められる。しかしながら、局在は微妙に違っていた。平滑筋細胞周囲基底膜にはどちらかもしくは両コラーゲンが存在したが、毛細血管周囲基底膜は、臓器組織によって、両方のコラーゲンもしくはXVIII型コラーゲンのみが存在した。このことは、両コラーゲン遺伝子の生理学的機能と関連があるかもしれない。
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