研究課題/領域番号 |
11470280
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
新見 英幸 (新見 秀幸) 国立循環器病センター研究所, 脈管生理部, 部長 (50026134)
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研究分担者 |
山口 三郎 国立循環器病センター研究所, 脈管生理部, 室長 (00182436)
関 淳二 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (20163082)
畔 政和 国立循環器病センター病院, 手術部, 部長
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 人工心肺バイパス / 脳機能障害 / 生体顕微鏡観察 / 赤血球速度 / 脳微小循環 / 微小血管拡張 / 拍動性 / 血流自動調節 / 蛍光ラベル / 血流可視化 / 微小血管径変化 / 白血球挙動 |
研究概要 |
心臓手術後に伴う脳神経機能異常を解明する目的で、定温ラット人工心肺バイパス定温時の脳微小循環動態の変化を、脳皮質微小血管系を直接に生体観察する方法により調べた。人工心肺バイパス流量を変え、動脈圧を50mmHgから200mmHgまで変えた。フィブリレータを用いて心拍動を停止させる方法により、新しい非拍動(定常流)モデルを作成した。蛍光標識法により脳微小循環系を可視化し、生体ビデオ顕微鏡を用いて観察記録を行った。画像解析により、径が約40μmレベルの脳細動脈を選択し、これに流れる赤血球の速度(mm/sec)を測定し、これらから流量(nl/sec)を算出した。 データ解析の結果、動脈圧の変化に伴う脳細動脈の血流動態は、流れに拍動性が有る無しによって、著しい相違が現れた。拍動が存在する場合には、脳微小血管に動脈圧変化に応答する血管拡張/収縮が起り、その結果、脳細動脈血流がほぼ一定に保たれる、いわゆる「自動調節」が現れた。しかし、非拍動の場合には、血管拡張/収縮が起らなく、自動調節が消失した。これは拍動性の人工心肺バイパスが、非拍動のものより、有利であることを示しており、従来から懸案であった「人工循環における拍動性問題」を解決する糸口を与えている。
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