研究課題/領域番号 |
11470285
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
熊西 敏郎 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)
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研究分担者 |
桑野 良三 新潟大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20111734)
鷲山 和雄 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (00183715)
薄井 宏 新潟大学, 脳研究所, 助手 (20192510)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
2000年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1999年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 脳リンパ種 / 非ホジキンリンパ腫 / がん抑制遺伝子 / p14遺伝子 / p16遺伝子 / 免疫グロブリン遺伝子 / 脳リンパ腫 |
研究概要 |
1.がん抑制遺伝子の解析 1)p53遺伝子はPCR-SSCP法にて20%例(2/10例)に変異がみとめられた。 2)p16遺伝子はSouthern法にて検索したところ90%例(9/10)にhemizygous(4/9)叉はhomozygous(5/9)欠失が認められた。5'CpG islandのメチル化による転写ブロックと欠失を合わせると100%(10/10)に異常が認められた。 3)p15遺伝子もp16遺伝子とほぼ同様な欠失が90%例に認められた。 4)p14遺伝子はSouthern法で90%例(9/10)にhemizygous(4/9)叉はhomozygous(5/9)欠失が認められた。5'CpG islandのメチル化は認められなかったが、hemizygous欠失の1例にmissense変異が認められた。 5)以上より脳原発リンパ腫では全身性リンパ腫と対照的に、p16、p15、pl4がん抑制遺伝子が高頻度に異常であり、この腫瘍の発がんに密接に関連することが示唆された。 2.免疫グロブリン再構成H鎖遺伝子の解析 1)脳リンパ腫6例を対象にVH遺伝子のRT-PCRクローンを分離して解析したところ、3例がV4-34、1例がV4-59、1例がV3-23、1例がV3-15でありV4-34遺伝子が高頻度に使用されていた。 2)体細胞変異は8.8-27.3%(平均18.2%)と高頻度にみられた。 3)FR領域のR(replacement)変異の頻度が全例で期待値より有意に低かった。 4)以上より脳リンパ腫はgerminal center細胞またはその近縁細胞に由来することが示唆された。
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