研究課題/領域番号 |
11470315
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
酒井 昭典 産業医科大学, 医学部, 助教授 (90248576)
|
研究分担者 |
中村 利孝 産業医科大学, 医学部, 教授 (50082235)
鶴上 浩 産業医科大学, 医学部, 講師 (70299618)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | 非荷重 / 骨髄細胞 / p53 / 石灰化 / アポトーシス / 尾部懸垂 / ノックアウトマウス / 遺伝子 / 骨芽細胞 / p21 / 不動 / 骨粗鬆症 / 破骨細胞 / 副甲状腺ホルモン / RANKL / 形態計測 / マウス |
研究概要 |
不動・非荷重状態では、骨量は急速に失われる。この急速な骨量減少は、p53遺伝子シグナルが亢進することによる骨髄細胞の分化・増殖異常であるという仮説をたてた。この仮説を検証する目的で、8週齢の雄性、p53遺伝子欠損マウス(-/-)と野生型マウス(+/+)を用いて、尾部懸垂を行い、両者を比較した。スタート時と非荷重後1週で屠殺し、脛骨を採取した。 脛骨の海綿骨量は、p53(+/+)では、非荷重後1週でスタート時の45%に有意に低下した。 (-/-)では、非荷重後1週で減少しなかった。骨形成率は、p53(+/+)では、非荷重後1週で有意に低下するのに対して、(-/-)では、減少しなかった。石灰化遅延時間は、p53(+/+)では、非荷重後有意に長くなっていた。TUNEL染色で、アポトーシスを検出した結果、p53(+/+)では、非荷重後、骨髄間質細胞が陽性に染まっていた。(-/-)では、変化がなかった。脛骨から骨髄細胞を採取し、細胞培養を行った。ALP陽性CFU-f及びmineralized noduleの形成は、p53(+/+)では、尾部懸垂後1週で有意に低下するのに対して、(-/-)では、低下しなかった。定量的RT-PCRでは、p53(+/+)では、非荷重1週で、p53およびその下流のp21のmRNAの発現が亢進していた。(-/-)では、p53とp21のmRNAの発現は認められなかった。核染色後のフローサイトメトリーの結果、p53(+/+)では、非荷重後hypoploidyが増加していた。 非荷重による骨量減少には、p53遺伝子シグナルを介した骨髄細胞の分化異常が関与している。
|