研究課題/領域番号 |
11470322
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 俊之 京都大学, 医学研究科, 助教授 (80175950)
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研究分担者 |
笹田 昌孝 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30144364)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2000年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1999年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
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キーワード | 6-formylpterin / geranylgeranylacetone / propofol / peroxynitrite / iNOS / thioredoxin / 活性酸素 / アポトーシス / ラット / 肝細胞 / 腫瘍壊死因子 / リポポリ多糖類 / 活性酸素消去剤 / PBN / 活性酸素産生剤 / 6FP / 抗Fas抗体 / シクロヘキサミド / フローサイトメトリー / カスパーゼ |
研究概要 |
6-formylpterin(6FP)、geranylgeranylacetone(GGA)ならびにpropofolなどの薬剤が活性酸素制御剤としてどのような性質を有し、また種々の虚血再灌流モデルにおいて、どのような効果を示すかを検討するため、以下のような実験を行った。 研究1 6FPのperoxynitrite消去能について 化学的に発生させたONOOとチロシンを反応させ、ニトロチロシン(NT)の生成量を測定した。このNTの生成量に及ぼす6FPの影響をみたところ、6FPはONOOの消去能は弱かった。 研究2 6FPののマクロファージにおける一酸化窒素(NO)産生に及ぼす影響について マクロファージの樹立細胞株であるRAW264:7をリポ多糖類とインターフェロン-γで刺激し、誘導性NO合成酵素(iNOS)を発現させた。6FPはこのiNOS発現を抑制した。 研究3 GGAの抗酸化作用について: ラット肝細胞を用いて、GGAが細胞内で抗酸化剤として働くthioredoxinの発現を促進することが分かった。またこの作用により、エタノールによる肝細胞傷害を緩和した。 研究4 6FPの細胞内活性酸素(ROS)産生作用について 6FPはNAD(P)Hと反応して、ROSを産生することが分かった。またこの作用により、種々の細胞でアポトーシスの誘導や抑制、細胞増殖抑制などの多彩な現象を引き起こした。 研究5 高血糖下の脳虚血再灌流傷害における麻酔薬propofolの神経保護作用について ラット虚血再灌流モデルと核磁気共鳴法を用いてpropofolの効果を検討した結果、propofolは脳内乳酸蓄積ならびに脳浮腫の形成を抑制し、神経保護作用を示した。
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