研究課題/領域番号 |
11470344
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 庸厚 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40012760)
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研究分担者 |
高崎 誠一 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80112093)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 精子 / 卵子 / Fas / Fas L系 / アポトーシス / CD57+HLA-DR^<bright>NS細胞 / アポトーシス誘導ヌクレオシド / DNA stand breake / Caspase-3 / FasL系 / CD57^+HLA-DR^<bright>NS細胞 / DNA strand break / 精巣 / 卵巣 / 受精 / 胎盤脱落膜 / Fas-FasL / Apoptosis Inducing Nucleoside |
研究概要 |
本研究では、卵母細胞および卵細胞にFasが、顆粒膜細胞にFas Lが発現し、顆粒膜細胞上のFasLが卵母細胞や透明帯除去卵のアポートシスを誘導することを確認し、閉鎖卵胞形成の機序にFas/Fas 1系が働いていることを証明した。実際、老齢化lprマウスにおける卵巣の腫脹(Ovarian adenopathy)はFasの機能異常からまぬがれたリンパ球の集積によるものではなく、卵母細胞自身のFas death domainの機能不全によって閉鎖卵胞形成が進行せず卵胞数の著しい増加が原因であることを検証した。さらに、マウス精巣においても生殖細胞上にFasが発現し、セルトリー細胞上にFas Lの発現を認め、両者の相互作用により多数の精子細胞死がもたらされている可能性を示した。受精の分子機構を解明する過程で、卵透明帯の精子の第一レセプターとしての〓鎖の全構造解析を行い、β-Galactose残基やLe^x構造のレセプターとしての重要性を明らかにしてきた。β-Galactose残基に結合す精子側リガンドとしてADAMファミリーの蛋白分子であることをつきとめ、そのcDNAの発現システムを考案中である。受精の最終段階である両配偶子間の細胞融合の段階で、精子後頭部膜上にMHC class II分子と第三レセプターとして卵細胞膜状にCD4分子が発現し、両者の接着、結合のDomain間に種特異性を担いうるアミノ酸配列構造を見出した。さらに、CD4分子に介在したP56^<TCK>を介して卵子内に精子の接着つまり受精の情報が伝達されうることも証明してきた。ヒト胎盤脱茎膜〓由来の57.DR-NS細胞株が天然の制癌剤とも称すべき一連のヌクレオシド誘導体を分泌し、この誘導体はヒトT細胞性白血病、胃、食道、前立腺、絨毛がん細胞等をアポートシスによって制御出来る可能性を示した。
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