研究課題/領域番号 |
11470364
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三嶋 弘 広島大学, 医学部, 教授 (20034100)
|
研究分担者 |
岡田 康志 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (80294578)
皆本 敦 広島大学, 医学部, 助教授 (10253072)
鈴木 雅信 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (40206529)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2000年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1999年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
キーワード | グルタミン酸 / 網膜神経節細胞 / 細胞内カルシウム濃度 / 神経保護 / 発生 / 新規遺伝子 / 一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / 網膜 / differential display |
研究概要 |
1.網膜分化を誘導する遺伝子のクローニング 生後0,2,10日目のマウスの全眼球から抽出したmRNAを用いてcDNAマイクロアレイを行い、新規遺伝子をクローニングした。 2.クローニングされた遺伝子の網膜の局在性の検討 1.で得られた新規遺伝子は、生後2日目には網膜全層で発現がみられたが、生後7日目には、網膜神経節細胞および内網状層にのみ特異的な強い発現がみられたことから、この新規遺伝子は網膜の発達、分化に関与する遺伝子と考えられた。 3.パッチクランプ法による細胞膜イオン電流の検討 磁気細胞分離システムによる網膜神経節細胞(RGC)にパッチクランプ行い,グルタミン酸受容体サブタイプ(NMDA受容体,AMPA受容体,カイニン酸受容体)が電気生理学的に発現し機能していることを確認した。保護因子では、神経ステロイドがグルタミン酸受容体(主にNMDA受容体)を抑制したことから、グルタミン酸誘発神経毒性を抑制する可能性が考えられた。 4.グルタミン酸誘発性細胞内カルシウム濃度の上昇に対するbetaxololの作用の検討 培養RGCにグルタミン酸とbetaxolol同時投与したところ細胞内カルシウム濃度の上昇率は有意に抑制された。 5.グルタミン酸誘発性培養網膜神経節細胞死に対するbetaxololの作用 培養RGCにルタミン酸とbetaxolol同時投与したところ生存率が上昇し、神経保護作用が認められた。 6.グルタミン酸刺激による網膜神経節細胞での一酸化窒素合成の検討 RGC培養細胞を用いて、免疫組織化学染色を行ったところ網膜神経節細胞に一酸化窒素合成酵素(NOS)が発現していた。新規一酸化窒素(NO)蛍光指示薬であるdiaminofluorescein-2 diacetate(DAF-2DA)でグルタミン酸刺激による培養網膜神経節細胞での細胞内NO合成が認められた。またNOSの阻害剤によってNO合成は有意に抑制された。
|