研究課題/領域番号 |
11470386
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 信博 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60183852)
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研究分担者 |
佐藤 拓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (10303132)
岩見 憙道 (石見 憙道) 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (60005030)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | P.gingivalis / P.intermedia / ペプチド代謝 / アスパラギン酸 / グルタミン酸 / ジペプチド / 代謝酵素 / PCR-RFLP法 / Porphyromonas gingivalis / Prevotella intermedia / Fusobacterium nucleatum / PCR-RELP法 / Dipeptidyl peptidase / Dipeptidase / アミノ酸代謝 / ブチル酸 / プロピオン酸 |
研究概要 |
1.Porphyromonas gingivalis (Pg)とPrevotella intermedia (Pi)の増殖・エネルギー基質としてのペプチド・アミノ酸 歯周病関連菌PgとPiは、ペプチドを増殖・エネルギー基質として利用し、とくにペプチドに含まれるアスパラギン酸(Asp)やグルタミン酸(Glu)をよく利用した。さらにPgはAspのジペプチドおよびGluのジペプチド(Glu2)を、PiはAspおよびAspのジペプチドを利用することがわかった。両菌とも菌体表面にdipeptidaseを持たないことからジペプチドをそのまま菌体内に取込むと考えられた。PgとPiは好む栄養源を巡って「棲み分け」あるいは「競合」している可能性を示す。 2.PgとPiのペプチド・アミノ酸代謝に関する代謝酵素と代謝経路の決定 PgとPiのペプチド・アミノ酸代謝の全体像は(1)ペプチドの取込み、(2)ペプチドのアミノ酸への水解、(3)脱アミノ反応による2-オキソ酸の生成、(4)2-オキソ酸の酸化によるアシルCoAの生成、(5)短鎖脂肪酸の生成となり、(4)→(5)の過程でATPが産生されると考えられる。(4)の反応を触媒する種々の2-oxoacid oxidoreductaseは、人工電子受容体であるメチルビオロゲンを利用した。この性質はバクテリアにはまれであり、むしろ古細菌の酵素の性質と類似していた。 3.歯周病関連菌の分子生物学的同定法の開発 1に記したような生態学的見地から実際の歯垢内のPgとPiの分布を知るために、歯周病関連菌の分離同定法の開発を行った。従来までの生態学的・生化学的同定法に変わる方法として16Sribosomal RNA geneをターゲット遺伝子とした分子生物学的手法(PCR-RFLP法)を確立し、この方法が従来法より格段に簡便・迅速なだけではなく信頼性が高いことを確認した。
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