研究課題/領域番号 |
11470389
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山田 好秋 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80115089)
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研究分担者 |
井上 誠 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00303131)
山村 健介 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90272822)
宮岡 洋三 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (10134941)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | 嚥下 / 誘発 / 皮質 / 上喉頭神経刺激 / 自然刺激 / 無麻酔・無拘束動物 / 反射 / 慢性刺激電極 / 上喉頭神経 / 電気刺激 / 無麻酔、無拘束動物 / 反射の変調 |
研究概要 |
嚥下は栄養摂取という生余維持に重要な基本的な機能であり、その運動は延髄にある嚥下中枢により制御されている。この嚥下中枢は気道と食塊の通路の共通路である咽頭を食塊の通過に合わせて変形させるため、嚥下関連筋に協調した運動パターンを送り出す。この中枢は主に2つの部位(神経細胞群)で構成されると考えられている。そのうちの一つは、延髄の尾側に位置する神経細胞群で構成され、末梢性感覚入力を受ける。もう一方は延髄の腹側にある運動核を含む神経細胞群で、嚥下関連筋を支配している三叉神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経・舌下神経の各神経核が構成要素として含まれる。嚥下中枢は呼吸中枢・咀嚼中枢・上位中枢から入力を受けることが知られているが、それぞれどのような制御がなされるかは明確になっていない。本研究は3つの中枢の相互関係を明確にすることを目的に慢性ウサギを使って実施された。食物摂取に伴う自然嚥下と、上喉頭神経を電気刺激することで誘発される誘発嚥下の筋放電パターン・下顎運動軌跡を記録・比較した。その結果、 1.嚥下中枢は咀嚼中枢の完全な制御下にあるわけではなく、嚥下は咀嚼周期のいずれの相にも誘発しうるが、嚥下誘発に際し咀嚼周期と同期するための制御が行われている。 2.反対に、嚥下中枢は咀嚼リズムをリセットすることで下顎の運動速度を低下させ、次の咀嚼周期を開口相の特定部位より開始させている。 3.脳幹より上位の脳部位は嚥下中枢に持続的な促通効果を持ち、その活動を維持していると考えられる。 4.上喉頭神経刺激により誘発される嚥下は、自然刺激により誘発される嚥下と相同であると結論できる。 3年の研究期間には上記の結果だけでなく嚥下に関連した多くの研究成果をあげることができた。
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