研究課題/領域番号 |
11470433
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
水谷 英樹 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30167663)
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研究分担者 |
畠 賢一郎 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80293710)
各務 秀明 名古屋大学, 医学部, 講師 (80242866)
上田 実 名古屋大学, 医学部, 教授 (00151803)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 顎関節 / 癒着 / 培養 / 電顕 / 蛍光染色 / アクチン |
研究概要 |
顎関節内癒着病変の発生機序を解明する目的で顎関節症癒着病変(band-like adhesion[BA]、pseudowall-like adhesion[PW])の形態学的特性を生体外で拘縮現象を観察できる、コラーゲンゲル収縮モデルを用い,ヒト正常皮膚(NS)線維芽細胞、歯肉線維(GF)芽細胞、関節円板(D)由来、滑膜(S)由来および癒着病変由来細胞との比較を試みた.ゲル収縮の経時的観察では、NS、PW、BA、D=GF、Sの順にゲル収縮が強く起こり、顎関節由来ではPWとBAが強い収縮を示した.これは癒着病変由来細胞の活性の高さ(細胞の増殖能力、遊走活性、サイトカインの産生能、反応力、細胞外基質産生能)を反映していることが示唆された.透過型、走査型電子顕微鏡所見、アクチン蛍光染色所見からBAは、滑膜A細胞類似のマクロファージ様細胞、PWは線維芽細胞様細胞として観察された.BAはコラーゲン束の走行は整然としており、癒着病変の進展方向と一致しており、PWのコラーゲン束は癒着の方向と関連なく、ランダムに走行し、一部には、石灰化したコラーゲン細線維が観察された.上記の形態学的観察所見はPWがBAより癒着が高度であり、BAはその含有細胞から癒着の発生環境が滑膜と密接な関係があり、臨床所見との関連を示唆していた.癒着病変由来培養細胞の形態変化に及ぼす薬剤の影響の検討を調べる目的で、添加薬剤としてトラニラストを選択した.ゲル収縮のトラニラスト添加群では、特に顎関節癒着病変由来細胞で有意差を持った収縮抑制効果が認められ(P<0.05>、形態学的観察所見でも、トラニラスト添加群では、細胞突起、マイクロフィラメントの数、長さの減少が認められた.PWよりBAの方にトラニラスト反応効果が高く、トラニラストレセプターの発現の差、サイトカインへの反応の差を反映しており、顎関節滑液中のサイトカイン環境により、癒着細胞の発現、種類、癒着マトリックスの形成が影響されることが本研究により示唆された.
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