研究課題/領域番号 |
11470452
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古賀 敏比古 九大, 歯学研究科(研究院), 教授 (10037541)
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研究分担者 |
柴田 幸江 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (30274476)
中野 善夫 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (80253459)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | レンサ球菌 / 歯周病 / 免疫学的予防法 / 血清型 / 歯周炎 / 多糖 / ワクチン / 多糖抗原 |
研究概要 |
歯周病の原因菌の一つとして知られているActinobacillus actinomycetemcomitansは、多糖抗原によってa〜eの5つの血清型に区別される。我々はこれまでにb、c及びe型多糖抗原産生遺伝子群を解析し、合成機構を明らかとしてきた。本年度は、血清型a及びdにおける多糖抗原産生遺伝子群の構造解析を行った。 血清型a特異多糖抗原産生遺伝子群の解析の結果、血清型aでは、多糖合成に関係があると推定される10個のオープン・リーディング・フレーム(ORF)がクラスターをなしており、その領域は十数キロベースに及ぶことが解った。さらに、この多糖抗原産生遺伝子群を他の血清型のものと比較したところ、ABCトランスポーターをコードする遺伝子の他は、ほとんど相同性のない血清型a特有のものだった。 一方、血清型d特異多糖抗原産生遺伝子群の解析の結果、rml遺伝子群とその周辺領域に多糖合成に関係があると推定される10個のORFがクラスターをなしていた。それらのORFを他の血清型特異多糖合成遺伝子群と比較してみると、ラムノース合成に関する上記の4個の酵素のアミノ酸配列は血清型b(Y4株)由来のものと95%以上の相同性を示したが、rml遺伝子群以外は他の血清型には見られない血清型d特有のものであった。また、ABCトランスポーターがなく、グラム陰性菌のLPS合成遺伝子群によく見られるrol遺伝子と相同性の高いORFがあることなどが、血清型b、c、およびcと大きく異なる特徴であった。染色体DNA上における位置は、血清型b、c、およびeと異なってはいるが、ごく近い位置に見出された。
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