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退院・在宅ケアに関する家族-看護者の合意形成に向けての介入方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11470522
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎・地域看護学
研究機関高知女子大学

研究代表者

長戸 和子  高知女子大学, 看護学部, 講師 (30210107)

研究分担者 川上 理子  高知女子大学, 看護学部, 助手 (60305810)
中野 綾美  高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
野嶋 佐由美  高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
キーワード家族看護 / 合意形成 / 看護介入
研究概要

本研究は、退院や在宅ケアに関して、看護者が家族と合意を形成する有効な看護方法を明らかにし、家族・看護者の合意形成に向けての効果的な看護介入モデルならびに看護介入指針を作成、実際に活用し検証することを目標としている。本研究ではロールプレイ、インタビューから得られたデータを分析し、抽出された技術の整理・抽象化を繰り返し、家族の合意形成を支える普遍的な看護技術を抽出して「家族の合意形成を支えるケアガイドライン」を作成し、臨床看護者を対象としてフォーカスグループ法による検討を行ったのちに実践での家族援助に活用してもらい、活用可能性についての評価を得た。
研究の結果、看護者が用いている家族の合意形成を支える技術は、看護者の姿勢やアセスメントといった『家族の合意形成を支える技術の基盤となるもの』を土台に、『家族の合意形成を支える技術の中核をなす技術群』と『状況に応じて組み合わせて用いる技術群』のから構成されていることが明らかになった。すなわち、看護者は、合意形成を支える基盤として、【家族の全体像をつかむ】【家族の合意形成に関して必要な事柄をする】【話し合いの流れや質をつかむ】という3つの視点から家族や全体状況を把握しながら、【家族を尊重し中立的な立場を保つ】【合意形成に向けて意思決定のステップを確実に進める】という2つの姿勢を持って家族を援助していた。そして、家族の合意形成は、家族としての意思決定のプロセスであり、家族の力を費やす体験であることから、《家族の意思決定を支える技術群》と《家族の力を保持する技術群》を『中核をなす技術群』として常に用いつつ、《家族の現実認識を深める技術群》《家族の相互作用を高める技術群》《家族のパワーを扱う技術群》《家族の感情を扱う技術群》の『状況に応じて組み合わせて用いる技術群』をその家族に合わせて用いながら、家族を合意形成へと導いていた。
これらの結果にもとづいて「家族の合意形成を支えるケアガイドライン」を作成し、臨床で実際の家族援助に活用してもらった結果、看護者は、ガイドラインに示した技術のほとんどを用いていた。またガイドラインの評価として、日常行っている援助を確認するためのとしてや、看護者への教育やコンサルテーションのガイドラインとして活用の可能性があるのではないかとの意見が得られた。
以上の結果より、本研究において抽出された家族の合意形成を支える技術には妥当性があり、合意形成に向けての効果的な看護介入となり得ることが示された。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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