研究課題/領域番号 |
11480016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松原 宏 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50181748)
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研究分担者 |
富樫 幸一 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (80197855)
加藤 和暢 釧路公立大学, 経済学部, 教授 (40175279)
礒部 啓三 (磯部 啓三) 成蹊大学, 経済学部, 教授 (90159814)
山本 健兒 法政大学, 経済学部, 教授 (50136355)
宮町 良広 大分大学, 経済学部, 助教授 (50219804)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 地域構造 / 立地理論 / 経済地理学 / 地域開発 / 地域政策 / 産業集積 / グローバリゼーション / 先進経済 / 先進国 / 産業立地 / 地域経済 / 国土計画 |
研究概要 |
1970年代前半に、地域問題に対する新しいアプローチとして地域構造論が日本の経済地理学界に登場して以来、約四半世紀が経過した。地域構造論は、資本主義の再生産構造の観点から国民経済内部の地域・都市システムのダイナミズムを分析する点と、地域構造の変動に大企業の立地戦略が大きく関わっていることを強調する点とを特徴としている。この間、多くの実証研究によって、先進資本主義各国における主導産業の立地ダイナミズムと地域構造の特徴とが明らかにされてきた。こうした地域構造論の新しい発展にとって、地域構造変動の国際比較は、重要な課題の一つとなっている。 本研究プロジェクトでは、先進資本主義の発展と情報経済の出現によって、先進資本主義の世界において、場所や地域をめぐる経済地理の重要な再編成がもたらされてきたことを明らかにした。この再編成は、産業資本主義の展開とともに形成されてきた中心-周辺関係の多くを改変してきている。しかしながら、イギリスにおける南北格差、ドイツにおける東西格差、アメリカにおけるスノーベルト対サンベルトの関係のように、中心-周辺関係や地域間経済格差は、決してなくなったりはしていない。むしろ、それらは再編成され、強化されてきている。先進諸国の中心地域は、主として都市化・工業化の核をなす地域に形成されてきたが、最近ではサービスとりわけ対事業所サービスの立地によって、またグローバリゼーション・離心化・集積といった新たな空間分業の影響によって、再編されてきているのである。
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