研究課題/領域番号 |
11480022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 昌子 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (80047232)
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研究分担者 |
和知 孝雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (30073886)
土井 正 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (70137181)
岡田 明 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (30158810)
濱 裕光 大阪市立大学, 工学部, 教授 (20047377)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
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キーワード | 高齢者の生活支援 / 短期記憶情報 / タッチパネル / 避難時の街路照明 / 関節可動域 / 関節負荷 / 3次元世界 / コンピュータビジョン / 高齢者 / 短期記憶 / 単眼動画像 / 照明環境 / 生理的負担 / 人間工学 / 入浴動作 |
研究概要 |
人口の4分の1が高齢者となる高齢社会は目前にせまっており、高齢者の視覚、心理、生理特性を明かにし、高齢者自身が自立した生活が営めるよう、前年度に継続して基礎的研究を行うとともに応用的研究をおこなった。 高齢者にとって短期記憶情報の保持が重要な課題である。高齢者が記憶しやすいサイン、標識などのへの応用を目的とし、短期記憶における色と形の影響ならびに、それらサイン情報を視覚刺激時、記銘時、記憶保持時における脳波活動を高齢健常者と高齢障害者間で比較することによって記憶に関わる大脳活動の一端を検討した。 タッチパネルによる操作形態が増えているなかで、その操作性に関する問題も指摘されている。同じ操作条件下でのタッチパネルと従来の機械式ボタンとの操作性の比較を、高齢者および若年者について行なった。その結果、数値の入力にかかる時間および誤答率は両世代ともキーボードに比べてタッチパネルで増加する傾向にあった。また、高齢者では主観的な操作感にあまり差がなかったものの、タッチパネルを必要以上の力で押す傾向が見られた。 阪神・淡路大震災時の照明設備の被害実態を明らかにするとともに、避難行動を担保する屋外照明の必要照度について被験者を用いて検討を行った。その結果、避難時の街路照明の所要水平面照度1〜3lxが得られた。これは、JISの交通量の少ない住宅街路の街路照明基準に相当するが、大阪府下の街路照明の実態はそのレベルに達していないことが分かった。高齢者の視認機能の低下、広域停電の影響を考慮すれば、ソーラー電源の設置とともに5lxの確保が望まれる。 運動機能障害が生じる高齢者への生活指導、治療効果、生活補助用具の開発等への応用を目的とし、日常動作、跛行時などの関節可動域の立体シミュレーションならびに関節負荷のエネルギー負荷を検討した。 コンピュータを用いたITは今後介護支援システムの構築などに大きな期待が寄せられている。コンピュータ報ビジョンの分野で未解決の重要な問題の一つに3次元世界の再構成がある。ここでは、2次元画像上の特徴点と曲線を利用して3次元空間上のカメラモーションパラメータの推定と物体の立体形状復元に関する研究を行った。従来は特徴点と線分を中心とした復元手法が中心であったが、任意の自由曲線をベジェ曲線とB-スプライン曲線を用いて近似するためのアルゴリズムを提案して、任意の曲線が扱えることを示した。さらに、因子分解法を用いて物体の輪郭の3次元制御点を求める手法を提案した。計算機実験により、本手法が十分に実用性をもつことを確認している。
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