研究分担者 |
鬼頭 秀一 東京農工大学, 農学部, 教授 (40169892)
大野 誠 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (60233227)
斎藤 憲 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (10221988)
八耳 俊文 青山学院女子短期大学, 教養学科, 助教授 (30220172)
松香 光夫 玉川大学, 農学部, 教授 (30074339)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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研究概要 |
1.高校の先生方などを研究協力者として迎え,実際に「使える」授業案を作成した。研究成果報告書に収録したもののほか,インターネット上でも公開している(http://hps2.sci.hokudai.ac.jp/kaken/)。授業の展開の仕方は,物理か生物かといった内容により,あるいは,どのような学生を対象とするかなどにより多様である。とはいえ,今回の授業案は,今後,さらに別の授業案を開発していく上で出発点になりうるものである。 2.海外において,理科教育の中に科学史がどのように用いられているかについて,オーストラリア,イギリス,アメリカを中心に調査した。アメリカのProject 2061に典型的に見られるように,いずれの国においても,科学知識そのものの教育と,Nature of Scienceの教育とが区別される傾向にあり,科学史は,前者よりも後者との関係で重視される傾向にあることが明らかになった(イギリスでは,Public Understanding of Scienceとの関係で議論されることが少なくない)。 3.科学史が理科教育において,どのような点で有益・有効でありうるかについて,理論的な検討を行なった。「理科教育に科学史を利用する」といったとき,(1)科学知識そのものを,分かりやすく(あるいは,より深い理解をともなって)教える,という用途とともに,(2)科学というものの本性を教えるのに使う,ということも含まれている。科学技術者の伝記あるいは科学史上のエピソードの利用,歴史的な実験の再現などは,主として後者との関係で考えることができる。
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