研究分担者 |
小林 郁典 徳島文理大学, 工学部, 講師 (90248328)
杉原 正顯 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80154483)
西尾 敦 明治学院大学, 経済学部, 教授 (00143686)
藤原 丈史 青山学院大学, 経済学部, 助手 (60348456)
中野 純司 統計数理研究所, 統計計算開発センター, 教授 (60136281)
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配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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研究概要 |
汎用的な統計解析システムJasp(Java based statistical processor)の並列分散処理機能と解析支援機能の設計と実装を行った.Jaspは,シミュレーション・リサンプリングのことを考慮しながら設計され,統計手法を記述するためのJasp言語が備わっている.並列分散処理機能と解析支援機能は,このJasp言語と密接に関連している. 並列分散処理機能は,シミュレーション・リサンプリングにおいて多量の計算が必要になった場合にできるだけ計算時間を短くするためのものである.特に,Jaspの使用者の身近にある安価で高性能なパーソナルコンピュータを利用することを考慮している.この場合には,異機種計算機を効率よく利用すること,できるだけ簡単に複数の計算機を利用した統計計算を行えることが必要となる.まず,計算能力の異なる異機種計算機群に対する簡単な負荷分散機能をJava Spacesによって実装した.次に,できるだけ簡単に利用できるようにするために,計算プログラムは分散処理のための数個のJasp言語の関数を利用することによって記述すること,ユーザは利用する複数の計算機やネットワークのことを意識しなくても良いということを実現した. 解析支援機能によって,例えば,ユーザが次に行うべき解析に迷った場合や統計量の判断に困った場合などにJaspからの助言を受けることができる.これを実現するためには,知識を定義する仕組みと定義された知識を利用する機能が必要である.まず,知識の定義には,Jasp言語を利用する.ユーザは,Jasp言語の簡単な文法にしたがって統計解析に関する知識をJaspに組み込むことができる.次に,知識の利用には,Jaspのユーザインタフェースを利用する.ユーザは,グラフィカルユーザインタフェース,または,キャラクタユーザインタフェースからJaspが持っている知識を利用した解析を行うことができる.
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