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ダイオキシン類の大気を経由する循環機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11480133
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境動態解析
研究機関大阪府立大学

研究代表者

溝畑 朗  大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (80090439)

研究分担者 伊藤 憲男  大阪府立大学, 先端科学研究所, 助手 (90150218)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1999年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
キーワードダイオキシン類 / 土壌粒子 / 廃棄物焼却粒子 / 発生源同定 / 粒径分布 / 大気エアロゾル粒子 / CMB法 / 再飛散 / 呼吸器沈着量 / 同族体プロファイル / 大気粒子
研究概要

廃棄物焼却施設によるダイオキシン類汚染が顕著であった大阪府能勢地域と埼玉県西部地域において採取した土壌粒子の分析結果には,採取地点や試料によってダイオキシン類含有濃度や同族体プロファイルに大きな差異が認められ,ダイオキシン類を高濃度に含む粒子の存在が示唆された。また,高濃度のダイオキシン類含有粒子の存在は,これらが化学的にも物理的にも極めて安定に土壌中で存在しているものと理解された。
CMB法によって推定した廃棄物焼却粒子濃度及び土壌粒子濃度と観測されたダイオキシン類濃度との関係を解析して,再飛散によるダイオキシン類の大気中濃度負荷を計算した結果,土壌粒子に伴うダイオキシン類の大気中濃度負荷は0.1pg/m^3程度と推定された。また,廃棄物焼却粒子による寄与濃度は,近傍に廃棄物焼却施設が立地していない能勢地域では3pg/m^3程度,多くの施設が立地する埼玉県西部地域では30pg/m^3程度であり,再飛散に伴うダイオキシン類濃度はこれらの数10の1以下と見積もられた。
低圧インパクターで分級捕集した堺市の大気エアロゾル粒子試料から,ダイオキシン類などの化学成分の詳細な粒径分布を導出した結果,ダイオキシン類のほぼ90%が微小粒子に存在していた。粗大粒子中のダイオキシン類は観測地点付近の土壌性粒子が再飛散したものと考えられるが,廃棄物焼却施設などからの発生源粒子に因ると推察される微小粒子中の含有濃度は0.4μg/g程度であり,粒径が小さくなるにつれて徐々にこの値が大きくなる傾向が見られた。
観測された粒径分布と計算された呼吸器官への粒子沈着率から,ダイオキシン類の成人男子呼吸器官への沈着量は,10μm以下の粒子に対して,鼻・口・咽頭及び喉頭部,気管支,肺の各領域にそれぞれに0.034,0.006,及び0.026ng/dayと推計された。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 溝畑 朗: "大気浮遊粒子状物質の粒径分布と呼吸器沈着"混相流. 16. 13-18 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akira Mizohata: "Size Distribution of Airborne Particulate Matter and Deposition to Respiratory Organs"The Japan Society of Multiphase Flow. 16-1. 13-18 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 溝畑朗: "大気浮遊粒子状物質の粒径分布と呼吸器沈着"混相流. 16・1. (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 溝畑朗,伊藤憲男,桶谷義和: "道路沿道における大気浮遊粒子状物質の物理的・化学的特性"大気環境学会誌. 35・2. 77-102 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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