研究課題/領域番号 |
11480142
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
関根 雅彦 山口大学, 工学部, 助教授 (30163108)
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研究分担者 |
古澤 昌彦 東京水産大学, 海洋生産学科, 教授 (60281002)
濱田 悦之 東京水産大学, 海洋生産学科, 教授(平成11年退官) (20017049)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | テッポウエビ / ハイドロフォン / ハイオアッセイ / 海域環境評価 / 発音生物 / 遠隔計測 / バイオアッセイ / 水中音響 / 貧酸素水塊 |
研究概要 |
1.パルス数と生息密度の関係の定量化 ●4本のハイドロフォンと高速AD変換インターフェースを備えたパソコンによるパルス位置計測システムを開発し、実海域においてパルスの発音位置を測定した。 ●フィールド内のエビの巣穴を計数し、巣穴を掘り起こしてテッポウエビを採取することによりパルス数と生息密度との関係を定式化できた。 2.パルス数の変動に影響する環境要因の明確化影響の定量化 ●パルス数の時間変動、日変動は少なく,照度や天候の影響はあまりないことを示した。 ●水温とパルス数の関係について定式化した。 ●貧酸素,赤潮の発生によりパルス数が激減することを示した。 ●海底が砂泥であれば場所的なパルス数の変動は比較的小さく、本手法を測点間の比較に用いることができる可能性があることを示した。 3.浅海域の広い範囲でのパルス数の実態の把握 ●本手法の簡便性を生かし、日本ならび世界各地のパルス数の収集を行った。 ●東京湾奥、伊勢湾奥、知多湾奥、ボスポラス海峡、淡水河口など、水質が良好でないと考えられる観測点ではパルス数が水温との関係から予測されるより少ないことを見出した。 4.底生生物生息環境モニタリング手法としての評価 ●異なるハイドロフォンや録音機器を用いた場合のキャリブレーション手順を明確にした。これにより、他の研究期間でも同様の測定を行うことが可能となった。 ●テッポウエビのパルス数を最も強く支配する水温とパルス数の関係を定量化し得たことから、水温から予測されるパルス数より実際のパルス数が少ないかどうかを検出することにより、生息環境の良否を判定することができる可能性が高いことを示した。 ●少なくとも、定点観測による生息環境悪化の検出には、現時点でも利用可能であると判断した。
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