研究課題/領域番号 |
11480155
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
渡辺 真利代 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (70301835)
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研究分担者 |
浜端 悦治 滋賀県琵琶湖研究所, 専門研究員 (40238077)
浪越 通夫 東京水産大学, 海洋環境学科, 教授 (30189196)
中島 拓男 滋賀県琵琶湖研究所, 総括研究員 (30237268)
辻村 茂男 滋賀県琵琶湖研究所, 研究員 (60300969)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | アオコ / 水生植物 / アレロパシー / 生理活性物質 |
研究概要 |
(1)マイクロプレートを用いたアオコ増殖アッセイ系の確立:アオコに対する増殖抑制効果を確認する系として、48穴マイクロプレート中でアオコ代表種であるMicrocystis aeruginosaを約1週間培養することとした。この系では最低3試料の結果が得られるため有意差検定が可能である。さらに物質の検索時に短時間にアオコ増殖抑制能を検定する系として、96穴マイクロプレートを用いてクロロフィルaのピークの減少を追跡するアッセイ系を確立した。 (2)アオコの増殖抑制成分の検索:糸状体藍藻及び各種水生植物の抽出物についてアオコ成長抑制物質の検出を行なった。藍藻1種及び水生植物6種からの水抽出液、培養液にアオコ成長抑制物質の存在を確認した。 (3)アオコ増殖抑制成分の解析:糸状体藍藻のメタノール抽出液からは不飽和脂肪酸2種が主にアオコ成長の阻害物質として同定された。水生植物の成長に伴って周囲水界に放出される物質は自然生態系において実際に作用に関係する物質として重要と考えられる。このため、水生植物3種を現在培養し、これらによって放出される物質を現在解析中である。 (4)三島池における水草増殖実験:滋賀県三島町の池の中にに2m×2mの隔離水界を2基設置し、1基にはコカナダモを植栽し、1基はコントロールとし、5月から8月にかけて水草の成長に伴う各種成分の変化を追跡した。この結果、コカナダモの存在する水界においては明らかに植物プランクトンに対する増殖抑制がみられた。また、この実験では水草の栄養塩吸収体としての機能もまた重要であることが明らかとなった。
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