研究課題/領域番号 |
11480166
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
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研究分担者 |
村上 良子 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (00304048)
永宗 喜三郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90314418)
大石 一人 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60273702)
井上 徳光 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (80252708)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | GPIアンカー / 翻訳後修飾 / 小胞体 / GIPアンカー / 生合成経路 / 糖転移酵素 |
研究概要 |
GPIアンカー生合成経路のうち、未知の遺伝子とその働きを明らかにることを目的とし以下の成果を得た。 i)生合成の第一ステップに働く酵素を活性を保持した形で精製することに成功し、前年度までに知られていた4成分に加えてさらに2つの成分が含まれていることを示した。このうち新規のPIG-Pをクローニングし活性に必須であることを証明した。もう一つはドリコールリン酸マンノース合成酵素の制御に働くDPM2であって、DPM2によって第一ステップの酵素系も制御されていることを証明した。 ii)ドリコールリン酸マンノース合成酵素を活性を保持した形で精製し、DPM1,DPM2に加え新規のDPM3が含まれていることを示した。DPM3はDPM2によって安定化され、DPM3が触媒サブユニットのDPM1を安定化することを証明した。 iii)第1のマンノースの転移酵素PIG-Mをクローニングしその転移が小胞体の内腔側で起こることを証明した。その結果第一のマンノースの直前のステップでGPI中間体が細胞質側から内腔側ヘフリップすることが示された。 iv)第3のマンノースにエタノールアミンリン酸を付加するのに、我々がクローニングしたPIG-Oが働くこと、PIG-Oが以前クローニングしていたPIG-Fによって安定化されることを示した。 V)GPIトランスアミダーゼの構成成分であるGAA1の遺伝子(GPAA1)を解析した結果、ヒトとマウスどちらも12のエクソンからなる約4kbの遺伝子であった。ヒトとマウスの遺伝子はそれぞれ染色体の8q24.3と15Eにマップされた。これら遺伝子のイントロン8の5'スプライス部位はATで、3'スプライス部位は、ヒトがAC、マウスがATであり、minor classのイントロンであった。 トランスアミダーゼの2つの構成成分のうち、GPI8はシステインプロテアーゼの一群と相同性がある。ファミリー内で保存されているアミノ酸のうち活性に必須な残基を決定した。
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