研究課題/領域番号 |
11480208
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米原 伸 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (00124503)
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研究分担者 |
李 慶權 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (50303912)
酒巻 和弘 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (20271017)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2000年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1999年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | Fas / 細胞死 / アポトーシス / Ras / マップキナーゼ / caspase / FLASH / Tax / アデノウイルスE1B |
研究概要 |
アポトーシスの誘導および耐性に関わる細胞内シグナルを、Fasを介するアポトーシス誘導の系を用いて解析し、下記の結果を得た。 1.Fasを介するアポトーシス誘導シグナルに関わるcaspase8と会合するFLASHと命名した新規遺伝子産物をクローニングし、そのモノクローナル抗体を調製して哺乳類細胞におけるFLASHの発現等を明らかにした。現在、FLASHの遺伝子破壊マウスを作成中である。 2.トランスフォームしていない線維芽細胞において、活性化型RasがMAPK/ERKの活性化によってFasを介するアポトーシス誘導シグナルを抑制することを示した。さらにERKの下流で機能する必須分子としてCREBが機能することを、各種ドミナントネガティブCREBやPKA等のCREBを活性化させる遺伝子を導入発現させることにより示した。 3.ヒト成人T細胞白血病ウイルスのがん遺伝子産物p40Taxは線維芽細胞においてもTリンフォーマ細胞においてもFasを介するアポトーシスに抵抗性を与えた。そして、その分子機構が線維芽細胞においてはRas/ERKと同じようにCREBの活性化を介する一方、Tリンフォーマ細胞株では線維芽細胞の場合とは全く独立のNF-κBの活性化を介してTFasを介するアポトーシスを抑制することを示した。
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