研究課題/領域番号 |
11480224
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡辺 雅彦 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70210945)
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研究分担者 |
永島 雅文 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40241319)
井上 馨 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80133718)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | グルタミン酸受容体 / mGluR1 / GluRδ2 / 小脳 / プルキンエ細胞 / シナプス形成 / 発達 / ノックアウトマウス / PLCβ4 / マウス |
研究概要 |
本研究は、プルキンエ細胞シナプス成熟過程における代謝型グルタミン酸受容体およびその細胞内情報伝達機構の役割を分子解剖学的に解明することを目的として行った。平成11年度からの3年間に渡り、1)プルキンエ細胞でmGluR1により活性化されるGTP結合蛋白およびフォスフォリパーゼCβの同定、2)小脳シナプス回路形成におけるGαqおよびPLCβ4の分子機能に関する遺伝子ノックアウトマウスを用いた解析、3)登上線維の排除に関わるGluRδ2とmGluR1シグナル伝達系の分子機能の差異、を中心に研究を推進した。さらに、4)プルキンエ細胞およびこれに入力を送る小脳顆粒細胞のNMDA型グルタミン酸受容体のシナプス局在解析も合わせて行った。その結果、プルキンエ細胞に発現する代謝型グルタミン酸受容体mGluR1のシグナルカスケードは、近位樹状突起をめぐる登上線維間の競合を促進する結果、単一支配を確立するために不可欠な分子機構であること、イオンチャネル型グルタミン酸受容体GluRδ2は平行線維シナプスの安定的形成の分子機構として登上線維の過度な遠位化の阻止にあたる分子機構であることが判明した。
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