研究課題/領域番号 |
11480256
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
春名 正光 大阪大学, 医学部, 教授 (20029333)
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研究分担者 |
近江 雅人 大阪大学, 医学部, 助手 (60273645)
森本 茂人 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20150336)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 生体レーザアブレーション / ナノ秒時間ゲート分光 / Ca検出モニター / 光コヒーレンストモグラフィ / 高分解能OCT / マイクロ光診断・治療 / カルシウム検出 / 骨粗鬆症診断 / 光バイオプシ |
研究概要 |
本研究では、毛髪や爪の紫外レーザアブレーションを行い、その発光プルームをナノ秒時間ゲート分光する手法を提案し、骨粗鬆症診断やCa摂取モニターとして利用できることを示唆した。また、石灰化した病変部の診断・除去を含む新たなマイクロ光診断・治療技術を提案・検討した。 (1)生体レーザアブレーションのナノ秒時間ゲート分光法を提案し、高感度の発光プルーム分光測定システムを構築した。本装置はCaを高感度に検出できるのが特長である。 (2)女性を中心に各年齢層の毛髪Caを検出し、加齢によるCa減少を明らかにした。一方、男性では同様の変化はなく、これらはX線による骨量計測結果と一致することが明らかになった。 (3)毛髪Ca強度とX線による骨量計測値(BMD値)とは相関があることが明らかになり、骨粗鬆症診断における本手法の有効性を示すことができた。 (4)低Ca飼料を与えたラット群および通常飼料の対照ラット群において、低Caラット群の爪Caピーク強度が有意に低下することを見い出した。さらに、ラットの卵巣摘出ラット群において爪Caピークの低下が認められている。これらより、ナノ秒時間ゲート分光法は日常的なCa摂取モニターとして利用できる見通しを得た。 (5)レーザアブレーションと光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を融合して、新たに生体表面の厚さ方向のCa分布測定、およびμmオーダーでの病変部の除去あるいは生体加工・治療が行なえることを提案した。これらをマイクロ光診断・治療と呼ぶ。 (6)上記の提案の基礎実験として、ラット大腿骨の半径方向のCa分布を測定した。 (7)新たなマイクロ光診断・治療を目指して、1.3μmの超高分解能でレーザアブレーションされた生体表面のOCT断層像の取得に成功した。
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