研究課題/領域番号 |
11490003
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
井野 正三 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70005867)
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研究分担者 |
南 伸昌 宇都宮大学, 教育学部, 助手 (80292572)
江川 千佳司 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (30151963)
石井 清 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (30134258)
高見 知秀 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (40272455)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2000年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1999年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | 金属徴粒子 / 有機分子 / ミセル構造 / 金属薄膜 / 薄膜組織体 / 強〓性薄膜 / X線分光 / 金属微粒子 / 強磁性薄膜 |
研究概要 |
MTP超微粒子の成長過程における、構造、組成、結合状態体及び磁化過程等を「その場観察」することのできる超高真空槽装置を作製した。更に、RHEEDと結合させた新しい二結晶X線分光器を開発した。これにより、Si(111)上のFe薄膜から放射された特性X線FeKα1を測定し、〜6.0 eVの高分解能が得られた。これらの装置により、MgO(001)上のFe、Nd、Fe-Nd合金の成長過程の構造を調べ、これに対応した磁化測定も行った。RHEED解析により、Nd薄膜はバルクのABAC型hcp構造ではなく、fcc構造が成長することを初めて見出した。 AuとNaClを交互に蒸着し、これをチオール(メルカプトプロピオン酸)水溶液中に溶解させて「Au-MTPナノミセル」を作製した。チオールの最適の濃度を調べた結果、〜1.0×10^<-3>mol/lであることを明らかにした。この条件で作製したAu-MTPナノミセルの電子顕微像には6角形状のネットワークが観察されたが、これらの粒子同士の間隙は約12Åであり、チオール分子の長さのほぼ2倍であるこを実証した。 希ガス中で金属を蒸発させて超微粒子を凝縮させ、これを更に異なる金属蒸気と混合させて表面上にグラニュラー磁性体を作製する方法を開発した。この方法により、Fe/Ag系のFe微粒子のグラニュラー磁性体を作製し、その磁気的性質を調べた結果、微粒子(クラスター)間の磁気的相互作用が強く働いており磁気的な性質を支配していることを明らかにした。 単結晶Rh(001)表面にFe薄膜を成長させるとfcc構造のFe薄膜が成長する。この成長過程の構造を低速電子回折(LEED)により詳しく解析した。その結果、Feは3原子層目まではfcc構造であるが、4層目以上では格子間隔が急激に減少し本来のbcc構造へと相転移することを見出した。
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