研究課題/領域番号 |
11490026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山崎 常行 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (10108649)
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研究分担者 |
猪股 伸幸 (猪俣 伸幸) 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (20301335)
仁田坂 英二 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (60222189)
SZMIDT Alfred 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (70325497)
颯田 葉子 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教授 (20222010)
高畑 尚之 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授 (30124217)
STEPHANE PRIGENT 日本学術振興会, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2001年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2000年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1999年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | Dipterocarpus / symbiosis / fungi / Drosophila / molecular evolution / genetic diversity |
研究概要 |
熱帯林の存続にはいろいろな生物種間の共生的相互作用は必要不可欠のものである。特に、東南アジアにおけるフタバガキ科植物と外生菌根菌の間の共生の重要性は良く知られている。本研究の目的はフタバガキと菌類(外生菌根菌)、および菌類(きのこ)と昆虫の間の共生の実体を知り、その進化を理解することである。我々は、マレーシア、タイ、およびスリランカの自然林で、フタバガキの葉、外生菌根菌(木の根と菌類)、きのこ、およびきのこと共生するショウジョウバエを採集し、種名をできる限り同定した。これらサンプルの塩基配列を決定し、系統樹を作成した。主な結果は以下の通りである。 1.核遺伝子および葉緑体遺伝子の塩基配列を調べることによって、13属131種のフタバガキ科植物の分子系統樹を作成することが出来た。 2.菌類のデーターベースと外生菌根菌の塩基配列決定データを用いて外生菌根菌の分子系統樹を作成した。 3.MLおよびITS領域の塩基配列から決定された外生菌根菌は以下の属から得られたものであった:Russulaceae、Boletaceae、Cortinariaceae、Thelephoraceae、Hygrophoraceae、Sclerodermataceae、Cantharellaceae、Amanitaceae.フタバガキ樹木はDryobalanops, Hopea, Vatica, Cotylelobium, Anisoptera, Upuna, Dipterocarpus、Shoreaの8属から成っていた。 4.Thelephoraceaeは最も重要な外生菌根菌であり、ショレア属のフタバガキと共生していることが多いということが明かとなった。 5.きのこ類と共生しているショウジョウバエの同定作業は現在も進行中である。
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