研究課題/領域番号 |
11554024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
和田 眞 徳島大学, 総合科学部, 教授 (10016173)
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研究分担者 |
細川 明美 三菱化学, 農化研究所, 主任研究員
三好 徳和 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (40219829)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | グリーン化学 / 有機合成化学 / 含水溶媒中 / 水中 / アリル化反応 / アリルビスマス試薬 / アリルスズ試薬 / 還元反応 / 環境調和型有機合成 / 無溶媒反応 / シリカゲル / アルデヒド / イミン / アリルGrignard試薬 / 金属塩 / 抱水アルデヒド / 炭素-炭素結合生成 |
研究概要 |
本研究は、含水溶媒中でのGrignard型付加反応の開発と実践的合成プロセスへの応用と題して、平成11年度〜平成13年度に行った。得られた成果は以下の通りである。 1)金属ビスマスとハロゲン化アリルから得られる水中で安定なアリルビスマス試薬を用いて、抱水アルデヒド・ケトンや無保護の水酸基・カルボキシル基を有するカルボニル化合物のアリル化反応を検討したところ、収率よく対応するアリル化生成物が得られた。 2)1当量のアリルGrignard試薬とBiCl_3、SbCl_3、SnCl_4、SnCl_2、InCl_3、あるいはNiCl_2から得られる水に安定なアリル化試薬を用いて、上述のカルボニル化合物のアリル化反応を検討したところ、収率よく対応するアリル化生成物が得られた。 3)水に溶解する光学活性プロトン酸存在下、水中や含水溶媒中で、アリルビスマス試薬やアリルスズ試薬をアルデヒドやイミンと反応させたところ、不斉アリル化反応が進行することを見出した。 4)トリブチルスズヒドリドを用いるアルデヒドの還元反応を、含水溶媒中、メタノール中、あるいは全くの水中で試みたところ、収率よく対応するアルコールが得られた。 5)トリブチルスズヒドリドを無溶媒シリカゲル上で、アルデヒドおよびアニリンと反応させたところ、段階でイミンの還元反応が進行することを見い出した。以上のように、含水溶媒中や水中で進行する有機合成反応、水酸基やカルボキシル基の保護を必要としない反応、有機溶媒を用いない反応など、グリーン化学を目指した実践的合成プロセスを見い出すことができた。
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