• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

GaN系半導体の二光子吸収効果を利用した超短光パルスのリアルタイムモニターの試作

研究課題

研究課題/領域番号 11555017
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 応用光学・量子光工学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

和田 健司  大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (40240543)

研究分担者 張 吉夫  (株)応用光電研究室, 技術開発顧問(研究職)
堀中 博道  大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60137239)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2000年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1999年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
キーワード二光子吸収 / 超短光パルス / 窒化ガリウム / 自己相関器 / 自己相関測定
研究概要

本研究では,超短光パルスの時間幅を見積もることを目的として,半導体の二光子吸収を利用した光学調整の容易な小型自己相関器の試作を行った.二年の研究期間のうち初年度は,おもに半導体の二光子吸収特性を調べるとともに,マイケルソン干渉計にそれらの素子を組み込み,チタンサファイアレーザーからのピコ秒光パルスを対象とした相関測定を行った.その結果,用意した市販のInGaN系,GaAs系,GaAsP系のフォトダイオードや発光ダイオードにおいて,いずれの素子を用いた場合も,素子間に大きな差を見いだすことなくピコ秒パルスの実時間相関測定が行えることを確認した.次年度には,干渉計部分を小型簡易化した新しい自己相関器の試作を行った.隣接する二枚の石英板を用意し,一方の石英板は固定し,他方は回転機構をもたせ,その境界部分にパルスビームを入射することにより,回転側を通過したビーム成分に固定側のそれに対して時間遅延を与えた.両パルスビーム成分をレンズを通して窒化ガリウムやガリウム砒素リンの半導体素子上に集光するだけで,容易に二光子吸収にもとづくピコ秒パルスの強度相関波形が得られた.さらに,境界で生じる回折を利用することにより,フリンジ分解位相相関波形が再生されることを確認した.フリンジ波形は,平均入射光パワー100mW以上のとき,少なくとも波長740nmから840nmの範囲で観測可能であった.また,石英板の分散を考慮して,フラウンホーファの回折公式にもとづく数値計算を行い,本相関器により数10フェムト秒のパルス幅まで測定可能であることを見積もった.以上より,試作した自己相関器の有用性を確認した.

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Wada,T.Matsuyama,H.Horinaka,Y.Cho: "Influence of Nonlinear Gain Saturation on the Time-Bandwidth Product of Optical Pulse from a Gain-Switched Semiconductor Laser"Optical Review. Vol.6,No.6. 494-496 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Wada, T.Matsuyama, H.Horinaka, Y.Cho: "Influence of Nonlinear Gain Saturation on the Time-Bandwidth Product of Optical Pulse from a Gain-Switched Semiconductor Laser"Optical Review. Vol.6, No.6. 494-496 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Wada,T.Matsuyama,H.Horinaka,Y.Cho: "Influence of Nonlinear Gain Saturation on the Time-Bandwidth Product of Optical Pulse from a gain-switched Semiconductor laser"Optical Review. Vol.6,No.6. 494-496 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi