研究課題/領域番号 |
11555055
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
塚本 寛 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (50117305)
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研究分担者 |
辻本 良信 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (50112024)
黒川 淳一 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40017976)
古川 明徳 九州工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30112410)
菊山 功嗣 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90023192)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | ポンプ / 非定常流 / 不安定特性 / キャビテーション / 脈動現象 / 非定常流体力 / 流れ解析 / 流れ抑制 / 流れ制御 |
研究概要 |
様々な運転状況下におけるポンプの不安定現象を実験的に捉え、その発生機構の解明を中心に研究を進めた。個々の異常流動現象の解明と相互に共通する因子の洗い出しから、有効な流動制御方法を探求した。 [大阪大学班]4枚翼インデューサに入口偏流がある場合の実験を行い,入口偏流によって生じるキャビティ変動が交互翼キャビテーションと干渉し,新たな翼変動応力を引き起こすことを明らかにした。また,3枚翼インデューサを用いた揚程が低下するような低キャビテーション数での実験から,高次の後ろまわりの旋回キャビテーションが発生することが観察された。 [名古屋大学班]斜流ポンプは,キャビテーション初生点を超えて,吸込み圧力を低下させると,性能低下が徐々に進行し,ついには揚程不能となる。この低下過程を明らかにするため比速度の違う2種類の斜流ポンプを用いて,羽根出口における流速分布とキャビテーション係数との関係について実験を行った。 [九州大学班]ポンプのエア・ロックによる不安定運転の回避・制御策として、高気液混合比でも揚水可能な遠心ポンプ羽根車についてタンデム回転翼列の採用と高出口翼角化について調査考察するとともに、高効率化を目指して、翼出口角制御機構の検討とその実証的実験調査を行った。 [九州工業大学班]不安定現象発生の予兆を明らかにする目的で、ディフユーザポンプの低流量域における圧力や速度の計測によって不安定流動状況を捉えた。 [横浜国立大学班]円錐ディフーザに強い旋回流が流入したとき、中心部に生ずる死水域まわりに渦心が触れ回ることによって引き起こされる圧力脈動の抑制を目的として、ディフーザ壁に浅溝(Jグルーブ)を設け、その抑制効果を定量評価した。浅溝は強い旋回流の圧力脈動を最大で46%も低減させること、そして圧力脈動振幅も抑制させることが判明した。
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