研究分担者 |
椋木 雅之 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (20283640)
亀田 能成 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (70283637)
美濃 導彦 京都大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (70166099)
水田 忍 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (40314265)
八木 啓介 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (60293940)
坂口 嘉之 デジタルファッション株式会社, 取締役
西口 敏司 京都大学, 法学研究科, 助手
福嶋 茂信 京都大学, 法学研究科, 助手
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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研究概要 |
本研究では,視差画像を用いた立体ディスプレイと,力覚フィードバック機能を備えた3次元ポインティング装置を入出力装置として利用し,仮想空間中での衣服の直接操作によって衣服設計を支援する環境を構築することを目標として,主に以下のような成果を得た. 1.拡張現実感におけるレジストレーションの物体操作を通じた対話的修正法 拡張現実感を用いて現実空間に重畳表示された仮想物体を,自分の手などの現実物体を介して直接操作する場合には,レジストレーションと呼ばれる現実空間と仮想空間の間の位置合わせが必要となる.本研究では,ユーザによる仮想物体操作の過程を利用して対話的にレジストレーションの内容を修正することにより,その物体操作におけるレジストレーションの許容誤差の設定と,それを達成するレジストレーションの双方を,適応的に実現した. 2.実観測に基づく柔軟物体のふるまいの仮想化 物体操作における柔軟物体の多用な形状変化を表現する仮想物体モデルを,現実の柔軟物体の観測結果に基づいて作成することを試みた.その第1歩として,鉛直平面上の1次元柔軟物体を操作した際の様々な形状をカメラで観測し,その観測形状を再現できるようなモデルのパラメタを獲得する処理を実現した. 3.仮想空間での直接操作に基づく衣服設計システムの開発 3次元衣服形状に対する直接操作によって,衣服の3次元形状の変化を対話的に確認しながら2次元の型紙を設計するためのシステムを構築した.通常の衣服設計は、スリーブ・身頃などの各パーツ部分の型紙の標準モデルを選択し,それぞれに修正を加えてから組み合わせるという手順で行われる.本システムでは,これに倣い,ダーツの位置や縫合線の対応が異なる複数の種類の衣服モデルを各パーツごとに用意しておき,この中から選択した衣服モデルの型紙に対して設計操作を加えていくという方法によって,衣服設計を実現した.
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