研究課題/領域番号 |
11555114
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
川上 洵 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (90006693)
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研究分担者 |
吉岡 民夫 オリエンタル建設(株), 技術研究所, 所長(研究職)
徳重 英信 秋田大学, 工学資源学部, 講師 (80291269)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 鉄筋を用いない床版 / アーチアクション / アンボンドPC / 押抜きせん断 / ひび割れ / 終局強度 / 高強度コンクリート / コンクリート床版 / 無筋コンクリート / 静的載荷試験 / 鋼板接着 / 疲労試験 |
研究概要 |
本研究で得られた成果を要約すると、以下のとおりとなる。 I 鋼板接着無筋コンクリート梁の載荷試験 鋼板端部を引張縁に接着し、アーチアクションを期待した形状の無筋コンクリート梁供試体を作製し、鋼板比を変えて載荷試験を行った。また、有限要素法による弾性解析を行った結果、以下のことが明らかになった。 (1)供試体の鋼板比が高くなるにつれて、破壊形態は曲げ破壊からせん断破壊へと移行する。 (2)有限要素法による弾性解析は載荷試験結果とよく一致した。またコンクリート部にアーチアクションによる圧縮力が作用することを実験および解析結果より確認し、検討対象とした供試体形状は、アーチアクションを期待した無筋コンクリート床版として有効な構造である。 (3)載荷試験結果より、鋼板比が2%程度までは耐力の増加があるが、それ以上の鋼板比では耐力の増加は認められなく、経済的・構造工学的見地より2%程度の鋼板比が適切である。 II アンボンドプレストレスト無筋コンクリートスラブの載荷試験 (1)アンボンド方式でプレストレスを床版に導入すると、応力および変形の制御等の力学的な効果が十分期待できる。 (2)プレストレスを与える外鋼棒は、床版の膜作用を向上させ、ひび割れ発生に伴う支点の拘束機能を低下させない。 (3)全供試体が押抜きせん断で破壊し、解析的に推定された終局曲げ荷重より大きな荷重であった。 (4)外鋼棒によるプレストレスの効果は、終局強度と床版の使用限界に大きく影響を及ぼすが、初期ひび割れ荷重の顕著な改善にはならない。 (5)高強度コンクリートを用いても、床版のひび割れ強度と終局強度の増大を計ることにはならない。 (6)得られた結果を基に、押抜きせん断理論を新たに構築した。
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