研究課題/領域番号 |
11555148
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
谷川 恭雄 名古屋大学, 環境学研究科・都市環境学専攻, 教授 (70023182)
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研究分担者 |
込山 貴仁 (株)コンステック, 主任研究員
黒川 善幸 名古屋大学, 環境学研究科・都市環境学専攻, 助手 (50242839)
森 博嗣 名古屋大学, 環境学研究科・都市環境学専攻, 助教授 (80157867)
長谷川 哲也 日本診断設計(株), 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2001年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 非破壊試験 / 反発硬度法 / 小径コア / 色彩値 / 電磁波レーダ法 / 有限時間領域差分法 / 超音波トモグラフィー / 磁歪法 / 内部探査 / 力学特性 / 超音波 / 斜角法 / トモグラフィー / リンギング / 中性化深さ / シュミットハンマー / 反発硬度 / 磁歪式鉄筋応力計 / 電磁誘導式鉄筋応力計 |
研究概要 |
本研究課題では、近代建築物の保存・修復のための非破壊検査技術を開発・実用化することを目的とする。当該研究期間において、各種の非破壊検査に関する研究を実施した。 反発硬度法では、単体のレンガ供試体への適用性に関する実験を行った結果、用いたレンガの長手面における反発硬度による強度の推定精度は、コンクリート供試体の場合よりも高く、さらに、吸水率などを考慮すると推定精度が向上することが明らかとなった。 小径コア法では、構造体コンクリート強度の推定を目的とした基礎的実験を行った結果、多くの供試体数が確保できることにより、通常のコアを用いた場合の欠点を補いつつ充分な推定精度を確保できることが明らかとなった。 色彩値法では、モルタル供試体の色彩値に与える各種要因の影響を実験的に検討した結果、色彩値の測定により弾性係数などの力学特性が推定できる可能性が示された。 電磁波レーダ法では、有限時間領域差分法解析を行い、リンギングと呼ばれる多重反射の除去による内部の鉄筋や空隙の探査の可能性を示した。また、電磁波レーダ装置を改良し、供試体による検証実験を行ったほか、ヴィコフォルテ教会堂(イタリア)の調査において、補強鋼材、内部空洞などを探査し、その適用性を確認した。 超音波トモグラフィー法では、内部欠陥が超音波の伝播を妨げることを利用する内部欠陥探査手法について実験と解析を行った結果、振動子の角度による補正が必要なこと、方形の試験体では、2方向を分離した解析結果を合成する手法が有効であることが解った。 磁歪法では、コンクリート中の鉄筋の応力を非破壊で測定する実験を行った。その結果、かぶりモルタルの影響は微小であり、鉄筋の降伏点強度・鉄筋径・かぶり厚さなどを考慮した較正曲線を求めれば、応力が推定可能であることが示された。
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