研究課題/領域番号 |
11555216
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長棟 輝行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20124373)
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研究分担者 |
寺田 聡 福井大学, 工学部, 助手 (60311685)
喜多山 篤 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70270882)
上田 宏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (60232758)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | キメラ受容体 / 抗体可変領域 / エリスロポエチン受容体 / ハイブリドーマ細胞 / gp130 / 増殖制御 / 無血清培地 / 抗体生産 / c-Kit |
研究概要 |
抗ニワトリ卵白リゾチーム(HEL)抗体HyHEL-10のVH、VL断片とマウスエリスロポエチン受容体(EpoR)細胞外D2ドメインおよびIL-6/CTNF/LIF受容体β鎖gp130の細胞内ドメインからなるVH/VL-EpoRD2-gp130キメラ受容体を作製した。これをIL-6依存性ハイブリドーマ7TD1細胞に導入し、低血清培養条件下で抗原HELの添加によって増殖と抗体生産を促進できるかどうかについて検討を行った。その結果、0.6%の低血清培養条件下、無血清培養条件下のいずれの場合にも、抗原HELの添加によりIL-6添加と同等の増殖促進効果が得られることが明かとなった。また、抗原HELの添加に応答してSTAT3がリン酸化されたことより、この増殖促進効果がキメラ受容体への抗原HELの結合、gp130細胞内ドメインの活性化に始まるJAK-STAT系の情報伝達経路を経ていることが明らかとなった。さらに、増殖促進効果のHEL濃度依存性を調べたところ、HEL濃度に最適値110μ9/mlが存在し、それより高濃度のHELを添加した場合には増殖速度の減少が見られた。このようなリガンド濃度依存性はIL-6を添加した場合についても見られた。最大増殖速度を得るための条件としては、IL-6と比較してより高濃度のHELが必要であったが、リガンド-レセプターの結合定数の違いや、細胞膜上に提示されているレセプター数の違いによると考えられる。また、抗体の生産量もHEL添加によって促進され、増殖促進の場合と同様なHEL濃度依存性が見られた。
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