研究課題/領域番号 |
11555217
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
星野 一宏 富山大学, 工学部, 助教授 (20222276)
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研究分担者 |
細貝 和彦 長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30249768)
諸橋 昭一 富山大学, 工学部, 助教授 (10007015)
地田 千枝 富山工業高等専門学校, 物質工学科, 助手 (20290736)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 固定化酵素 / 温度刺激応答性高分子 / 活性制御 / 抗腫瘍性酵素 / ゲル / 抗消炎作 / 重合 / 抗消炎作用 |
研究概要 |
近年、薬剤を目的部位へ移動させ、かつ、薬剤の機能を制御しつつ作用させる徐放制御型のバイオターゲティング技術が検討され始め、その研究の中心として、温度刺激応答性高分子ゲルを活用した検討が行われている。この研究は主にN-isopropyl acrylamideを主骨格とする用いた感温性ゲルを用いて行われており、その特徴として低臨海溶液温度(LCST)以下で膨潤、それ以上で収縮する。この機能を利用しLCST以下で薬剤を含ませたゲルを調整し、LCST以上にすることにより薬剤の放出制御が達成することが可能となる。しかし、このシステムではゲルの収縮に伴って薬剤がゲルの収縮中のマトリックスを通過し放出されるため迅速な放出は難しい、かつ、抗腫瘍酵素などの高分子薬剤を放出させることは困難である。そこで、本研究では、温度変化により膨潤・収縮を可逆的にできる機能性高分子を開発し、これを抗炎症作用を有する酵素の活性部位近傍に修飾した酵素ハイブリッドを開発した。さらに、調製したハイブリッドの温度格とするポリマー、及びビニールスルホン酸ナトリウムとメタクリル酸メチル共重合体を連鎖移動重合により調製し、これらポリマーを抗腫瘍性のSODに固定化した酵素ハイブリッドを開発した。さらに、このハイブリッドの性質をin vitroで分析し、温度変化により活性を調節できることを実証した。
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