研究分担者 |
寺崎 俊夫 九州工業大学, 工学部, 教授 (60029329)
丹羽 敏男 九州大学, 大学院・工学研究院, 講師 (10208267)
後藤 浩二 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (60274487)
河野 隆之 三菱重工業(株), 長崎研究所, 材料熔接研究室主査(研究員)
山口 喜久次 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (70037943)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1999年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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研究概要 |
本研究では,船殻ブロックに代表される大型溶接構造物の建造時に生じる溶接変形を簡易的に推定する手法の検討という立場から,変形発生源を考慮した弾性FEM解析による変形解析手法に焦点を絞って検討を行った. 以下に詳細を示しているが,船殻小組立部材からVLCC平行ブロックまでの幅広い対象構造物(部材)において,その溶接変形の推定が可能となることが判明した. さらに,外板にねじれ変形が生じるようなものであっても,溶接ビードを解析モデルに考慮することで,変形推定が可能であることも判明した. 一方,コンピュータシミュレーションにより構造物全体の溶接変形を推定するためには溶接変形を生成する力である固有力を精度よく推定する必要がある. 固有力(Tendon Forceとも呼ぶ)の発生源は固有ひずみであるから,固有ひずみの立場から固有力を定量化し,固有力と溶接諸条件の関係を研究する. 最近では溶接長が10m以上と長くなった溶接構造物が増加したため,縦収縮の絶対値も横収縮と同じオーダーとなり,溶接構造物全体の高精度生産加工システムの開発においては,縦収縮の精度の良い予測方法が熱望されている. 最初に溶接諸条件と固有ひずみ分布の関係を導いて,実験値と予測値を比較検討した. 最後に,縦収縮を予測するソフトを開発し,Windows98以上のパーソナルコンピュータで容易に計算できるようにした.
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