研究課題/領域番号 |
11556027
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宝月 岱造 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (10107170)
|
研究分担者 |
小島 克己 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (80211895)
井出 雄二 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90213024)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2001年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
|
キーワード | スギ / ヒノキ / アカマツ / PCR育種マーカー / マイクロサテライト(SSR)マーカー / 抑制PCR / マイクロサテライト(SSR) / gene walking 法 / 多型解析 / マイクロサテライト多型マーカー / ISSR / gene walking法 / メンブランフィルター / 共優性 / 種特異性 / ヘテロ接合率 |
研究概要 |
本研究では、主要な国内産造林樹種であるアカマツ、ヒノキ、スギの育種マイクロサテライト(SSR)、マーカーを多数開発すること、また一方で、労力と時間のかからないSSRマーカー作製法を新たに確立することを目指した。先ず第一に、従来の方法に代え、SSR含有断片の濃縮過程を加えた、PCR増幅のみの改良法を適用し、アカマツおよびヒノキのSSRマーカーを作製した。一方、それらの方法とは全く原理の異なる、より優れたSSRマーカー二段階作製法を考案した。この方法では、二段階からなり、一段目で、SSR片側のプライマーを決定し、二段目でもう一方のプライマーを決定する。アカマツ、ヒノキ、スギ、およびその他の様々な生物種で、この方法によりSSRマーカーを作製し、その汎用性、経済性等を検討した。その結果、本方法では、マーカー一つ当たりの作製に要する時間と労力が、従来の方法に比べて比較にならないほど少なくて済むこと、一段階目のサブクローニングによって、多数の異なるSSR含有断片が挿入されているコロニーが容易に得られるため、コロニーを拾えば拾っただけ多数のマーカーが作製できることが解った。一般に育種には多数のマーカーが必要となることから、育種SSRマーカーの作製には、この方法が特に威力を発揮するものと期待される。この二段階作製法は、植物だけでなく、菌類、昆虫、線虫に至るまで、様々な生物種に共通に適用可能であった。ゲノムにSSR領域が少ない生物種では、従来のコロニーハイブリダイゼーション法では効率が悪く、現実的にはマーカー作製が困難とされていたが、そのような生物種でも本法により、SSRマーカーが作製出来ると予想される。今後、この二段階作製法を利用して、スギ、ヒノキ、アカマツの育種SSRマーカーを増やして行きたい。
|