研究課題/領域番号 |
11556028
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 雅一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10144346)
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研究分担者 |
青木 正敏 東京農工大学, 農学部, 教授 (60081569)
松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80165894)
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
大手 信人 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10233199)
仲江川 敏之 気象研究所, 気候研究部, 運輸技官(研究職)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | 自動気象観測システム / 顕熱フラックス / 蒸発散 / 大気-陸面相互作用 / 土壌水分 |
研究概要 |
東南アジアをはじめとして、世界各地の森林、農耕地において、エネルギー、水、二酸化炭素循環の現地計測が進められているが、一般の気象観測が現業機関によって進められているのに対して、これらの計測は困難が多く、いまだ多くの場合研究者によって荷われている。これらの長期観測のシステムと方法の確立のために、1)既存の自記計測システムの問題点の抽出、2)測定計測システムの検討、3)今後の長期エネルギー収支、フラックス計測観測を検討した。 自動気象観測システムは各種の市販品があるが、従来、顕熱、潜熱フラックスが測定できるものはなかった。GAME計画では、顕熱フラックスの計測が可能なFlux-PUMという自動気象観測システムが導入されたが、タイの水田などで使用した結果、欠測が多く生じた。熱帯の高い湿度などで故障が生じやすく、かつ一部で故障が生ずると、多くの気象項目に対応した機器が同時に記録不能となる不具合があったためである。一方、各気象項目の測定機器を個別にデータロガーに集録する方法を用いたタイ国チェンマイ近郊の熱帯季節林における観測は、ほとんど欠測なく長期間の観測記録が得られた。個々の機器の故障は、自動気象観測システムと同程度生じたが、観測間隔や精度を落としたより簡易な機器による測定を並列して行ったためである。両者が同時に稼動しているときに、測定精度が検定できるので精度は低いが故障に強い機器のデータも必要な精度が確保できる。 報告書では、熱帯季節林(タイ国チェンマイ近郊)のデータを入手し計測状況を示すとともに、安定した連続記録から解析された山地熱帯季節林の気象特性の事例を示した。
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