研究課題/領域番号 |
11556032
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今村 祐嗣 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (70151686)
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研究分担者 |
吉村 剛 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (40230809)
奥村 正悟 京都大学, 農学研究科, 教授 (40109046)
藤井 義久 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10173402)
簗瀬 佳之 (梁瀬 佳之) 京都大学, 農学研究科, 助手 (00303868)
澤田 豊 京都大学, 農学研究科, 助手 (80226076)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | AEモニタリング / シロアリ食害 / 木質住宅 / 非破壊検査 / メンテナンス |
研究概要 |
本年度(最終年度)は、シロアリ食害によって発生するAE波を検出する装置について、住宅用現場用の小型のデータ処理・転送装置と、そのデータをインターネットを介して収集・監視するシステムを試作し、その性能を検討した。装置の構成は、現場に設置する装置として、住宅部材に取り付けるAEセンサ、センサからの信号を増幅・ろ波・検波および計数する検出器、件数結果をCPUに引き渡すためのインターフェィス(イベントアダプタ)および現場用CPUである。現場用CPUは電話回線やLANを介してサーバコンピュータに対して、現場でのAE計測結果を送信する。計測結果は、現場と離れたクライアント(研究者あるいはシロアリ防除会社など)側のコンピュータや携帯電話から、サーバにアクセスすることによって閲覧・解析が可能になる。当面の開発・実験用ツールとして、現場で同時に4ヶ所のAEデータを計測・集修・転送可能な試作システムを開発した。開発装置の基本性能を確認した。 実際の木質住宅や文化財においてシロアリ食害のAEによる検出の実地試験を行った(7件)。その結果、小型AE検出装置で、シロアリ食害を非破壊的に検出できることが明らかとなった。また建物の周囲に人工的な小型餌場(ベイトステーション)を設置し、建物へのシロアリ侵入を防除する手法について、AE計測を用いて米とステーション内へのシロアリの侵入を監視できることを明らかにした。上述の装置(ハードウェア)に加えて、本年度はこれらを制御する基本ソフトウェアをも開発した。さらに粒子層などからなるシロアリの物理バリア層へのシロアリの食害もAEモニタリングによって検出できることがわかった。さらに温度や湿度の変化によるシロアリ食害の変化をAEモニタリングによって評価できることを明らかにした。 以上の結果を総括し、関連学会などで発表するとともに、成果を報告書として取りまとめた。
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