研究課題/領域番号 |
11556052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
眞鍋 昇 京都大学, 農学研究科, 助教授 (80243070)
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研究分担者 |
佐藤 英明 東北大学, 農学研究科, 教授 (80093243)
杉本 実紀 京都大学, 農学研究科, 助手 (20243074)
宮本 元 京都大学, 農学研究科, 教授 (00026618)
本道 栄一 山口大学, 農学部, 助教授 (30271745)
小倉 淳郎 国立感染症研究所, 獣医科学部, 室長 (20194524)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2001年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 環境ホルモン / 生殖毒性 / 遺伝毒性 / 食物連鎖 / 胎児奇形 / 生殖生理学 / 生殖腺 / 構造生物学 / 生体核磁気共鳴装置 / 外因性内分泌攪乱物質 / ステロイドホルモン / オーファン受容体 / ステロイドホルモン受容体 / 哺乳類生殖子 / 哺乳類胎児 / 催奇形性 |
研究概要 |
19世紀以来人類が創り出した化合物で農薬、医薬、食品添加物などとして供されてきたものの多くが内分泌攪乱物質として人類の生存を脅かしている。本研究では、生殖生理学の基盤に関わる新技術開発や生殖子の選抜機構研究をに立脚して、新規な原理に基づいたリアルタイムに生殖毒性を観測・評価できる技術システムを構築し、従来法とは比較できない精度で速やかに生殖毒性を評価できる新規技術を確立することで、様々な化合物の生殖毒性を的確に評価できる未来を開拓する基盤技術を開発した。び細胞生物学的視点から内分泌攪乱物質とホルモン受容体の結合様式、受容体分子の立体構造変化等を観測し、環境系に存在する様々な化合物の生殖毒性をリアルタイムに評価するシステムを下記のように確立した。まず、動物を麻酔下に生体NMR(NMUシグナルを定量検出できる特殊プローブの開発を進めた)に保定し、胎児におけるNMRシグナルを部位特異的にリアルタイムに検出できる測定アプリケーションの作成と最適測定条件の決定を行った。当初の予定以上に伸展した成果として、毒性発現機構の生殖生理学的解明を進めるために、オーファン(孤児)受容体に様々な構造変異を遺伝子工学的に誘導し、化合物/受容体の相互的結合特性をNMRにて観測して分子構造学的に毒性を予測する技術を開発した。すなわち、変異遺伝子を胚に導入して発現させる実験系を確立した。加えて、卵母細胞・卵胞は遺伝子に制御された細胞死によって選択されているが、これを制御する新規な卵胞顆粒層細胞特異的アポトーシス受容体を発見することができた。これを介した細胞死シグナル伝達機構を明らかにし化合物の影響を分子レベルで評価するという従来にない評価システムの開発も進めた。
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