研究課題/領域番号 |
11556053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢野 秀雄 京都大学, 農学研究科, 教授 (20026587)
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研究分担者 |
河内 浩行 京都大学, 農学研究科, 助手 (00324666)
松井 徹 京都大学, 農学研究科, 助教授 (40181680)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | ウシ / 脂肪細胞分化 / transdifferentiation / ビタミンA / ビタミンC / PPARγ / 亜鉛 / NO / 脂肪前駆細胞 / NOS / NOC18 / ODQ / 8-bromo cGMQ / L-NAME / 粗飼料 / 濃厚飼料 / 脂肪細胞径 / 筋衛星細胞 / チアゾリジンジオン |
研究概要 |
1.肉牛の脂肪前駆細胞および脂肪細胞が動物の成長あるいは肥育によって量的にどのように変化していくか調べるため、黒毛和種において摂取試料とさまざまな月例および部位における脂肪組織のcellularityとの関係について検討した。結果、東低の磁気および部位の脂肪細胞の大きさは摂取試料の影響を受けることが示された。 2.ウシの筋肉から筋衛星細胞を単離・培養し、培養液にtransdifferentiationを引き起こす可能性のある強力な脂肪細胞分化誘導物質であるチアゾリジンジオンを添加しても筋分化に影響を及ぼさず、また脂肪細胞分化を誘導しなかった。ことからラットで認められている筋芽細胞から脂肪細胞へのtransdifferentiationはウシでは生じない可能性が示唆された。 3.ホルモンや微量栄養素がウシ脂肪細胞分化に及ぼす影響について検討した。チアゾリジンジオン等のPPARγリガンドは脂肪細胞分化を促進し、ビタミンAは抑制、ビタミンCは促進することが確認できた。またインスリン様作用、増強作用を示す亜鉛は脂肪細胞分か促進作用を示すことが解かり、その作用の一部は一酸化窒素(NO)産生抑制を介していることが示唆された。さらにこのNO自身の脂肪細胞分かへの影響について検討した。筋肉および脂肪細胞において誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)および上皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の発現を確認し、NO供与体であるNOC18は脂肪細胞分化を抑制し、NOS阻害剤であるL-NAMEは促進することが示された。これらの結果から、細胞により産生されるNOは脂肪細胞分化を抑制することが明らかとなった。
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