研究課題/領域番号 |
11557022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鎮西 康雄 三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
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研究分担者 |
伊藤 正明 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00223181)
油田 正夫 三重大学, 医学部, 助手 (90293779)
三浦 健 三重大学, 医学部, 講師 (60219582)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 吸血昆虫 / 唾液腺 / 生理活性分子 / 抗凝固物質 / 接触相阻害物質 / 創薬 / 吸血性昆虫 / 吸血性ダニ / 生理活性物質 / 血液凝固因子 / 抗血液凝固物質 / 接触相 / 血液凝固系 / 第9因子 / オオサシガメ / プロリキシンS / 血液凝固 / インヒビター / ファクターIX / プロリクシンS |
研究概要 |
吸血性昆虫の唾液腺には動物の血管や血液を制御して吸血するための活性物質や吸血と連動した疾病媒介において病原体との相互作用を介在する分子が含まれる。本研究はこれらの生理活性物質を探索しそれらの分子構造・活性特性と作用機構を明らかにし、生物的意義について研究すると同時に、それらに基づいた医薬創製のための素材分子を開発するのを目的とした。 吸血性昆虫・ダニ3種:ブラジルサシガメTriatoma infestans (Ti)・ハマダラカAnopheles stephensi (As))・フタトゲチマダニHemaphisalis bispinosa (Hb)の唾液腺ESTを分類整理してデータベースを作製した。3つの種についてそれぞれ179,120,218の新規配列を持つ分子を同定し、これらについて順次バキュロウイルス系により発現させ精製して、種々活性を測定した。この中から、すでにそれぞれ5、3、3個の活性を持つ新規分子を同定し、特許申請を行った。 この目的達成に向けて順次研究を進めてきたが、今年度の研究成果は以下の通りである。ハマダラカ唾液腺由来のハマダリンについては、その活性機構を詳細に検討し、亜鉛存在下で血液凝固系の第12因子および高分子キニノーゲンの陰性荷電体結合部位と結合することによってそれらを阻害し、結果として血液凝固系の阻害とプラジキニンの生成/炎症発痛を抑制することが判った(JBC)。この分子は抗凝固剤、抗炎症剤として医薬開発のリード物質になりうる。また、ブラジルサシガメ唾液腺から得られた2種の血小板阻害活性物質は血小板のGPVIのアンタゴニストであることを確認した。
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