研究課題/領域番号 |
11557033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
本橋 豊 秋田大学, 医学部, 教授 (10174351)
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研究分担者 |
藤島 一郎 聖隷三方原病院, 部長(研究職)
湯浅 孝男 秋田大学, 医療技術短期大学部, 教授 (90241679)
前田 明 秋田大学, 医学部, 助手 (40264543)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 生活時間構造 / 社会リズム同調 / 地域高齢者 / 健康増進 / 介護予防 / 政策科学 / 比較制度分析 / 健康椎 / 健康権 / 歴史的経路依存性 / 生活時間 |
研究概要 |
平成13年度においては、平成11・12年度に実施した都市部と農村部における住民の健康増進事業の結果にもとづいて、生活時間構造を重視した新たな健康増進戦略の枠組みについて政策科学的研究を行った。人口規模、就業構造、保健資源の充実度、住民のネットワークの利用度などは都市部と農村部において異なっていた。健康増進活動の進め方は都市部では集団的アプローチ、農村部では個別的アプローチが重視されることが必要と考えられた。ヘルスコミュニケーションの技法や住民参加のプロセスは都市部、農村部の特性に応じた方法が考えられた。農村部自治体において、住民参加とネットワーク形成を重視した健康増進活動のモデルを自殺予防対策を例にして具体化した。自殺高率地域においては、二次予防と同時に一次予防を重視した健康増進活動が並行的に進められるように地域保健の資源を有効活用することが必要と考えられた。人口規模の少ない農村部においては、このような並行的なアプローチが可能であった。心の健康づくりの推進においては、生活時間構造を重視した新たな健康評価とこれにもとづく健康増進活動が効果的であった。 政策科学的研究として、さらに目標志向型健康増進政策の国際比較を行った。既存の入手可能な資料に基づいて、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、欧州、日本の目標志向型健康増進政策の特徴を比較した。目標志向型健康増進を積極的に推進している国はNew Public Managementにもとづく制度変革を実施した国であった。これに対して、北欧を中心とした国々では市場原理導入を抑制し、国家の役割を重視していた。日本の健康増進政策はアメリカ型を踏襲しているが、折衷型ともいうべき制度になっていた。比較制度分析でいう経路依存性が健康増進政策の発展においても認められた。
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