研究課題/領域番号 |
11557038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
尾崎 承一 京都大学, 医学研究科, 助教授 (00231233)
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研究分担者 |
大本 安一 大塚製薬, 細胞工学研究所, 主任研究員
杉野 弘 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50211305)
小川 佳宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (70291424)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2000年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1999年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | ホリスタチン関連蛋白 / トランスジェニックマウス / トランスジーン / IL型コラーゲンプロモーター / PCR / FLAGエピト-プタブ / DBA / 1 マウス / II型コラーゲンプロモーター / FLAGエピトープタグ / 1マウス / Iマウス |
研究概要 |
ホリスタチン関連蛋白(Follistatin-related protein:FRP)の関節炎における意義を解明するために、FRPトランスジェニックマウス(FRP-Tg)の開発を試みた。関節軟骨でFRPを特異的に高発現させるため、II型コラーゲンプロモーターの下流にマウスFRP(mFRP)cDNAを繋いだトランスジーンCol2a1-mFRPを作製した。さらにN末端にFLAGエピトープタグをもつFLAG-mFRP cDNAを繋いだトランスジーンCol2a1-FLAG-mFRPも作製した。トランスジーンが正しく構築されII型コラーゲンプロモーターが正常に機能することを、II型コラーゲンを発現するマウス奇形細胞種株ATDC5にCol2a1-FLAG-mFRPを導入し、その産物のmRNAレベルでの発現により確認した。FRP-Tgの作製に際してもトランスジーン由来産物が確認しやすいCol2a1-FLAG-mFRPを用いた。関節炎易誘導マウスであるDBA/1(Crj)マウスの前核期卵にトランスジーンを注入し、形態的に正常な胚を仮腹となるICRマウスに移植した。トランスジーンを注入した胚は344個で、そのうち310個を仮腹11匹に移植した。仮腹は2匹のみ出産し4匹の仔(F0)を得た。このF0のゲノムDNAを調製しFLAG-mFRPに特異的なプライマーでPCRを行った結果、雄の1匹がトランスジーン陽性であった。トランスジーン陽性F0は野生型と比較してphenotypeに特に変化は認められなかった。このF0を野生型と交配しF1をつくり系統維持中である。生まれたF1は53匹であり、現在そのトランスジーンを解析している。また平行して野生型マウスでの抗ニワトリII型コラーゲンマウスモノクローナル抗体(IBL社)による誘導関節炎のコントロール実験を行い、全マウスに関節炎が誘導できた。現在F0を1系統得ているが、本研究課題のために安定した実験系を得るには複数の系統の確立が是非必要であり、今後もトランスジーンの注入を続け新たな系統を作製し実験計画を実行する予定である。
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