研究課題/領域番号 |
11557050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松森 昭 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70135573)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2000年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1999年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / 肥大型心筋症 / 拡張型心筋症 / サイトカイン / HLA / エンテロウイルス / 構造蛋白・非構造蛋白 / 超可変領域 / ウイルス / 心筋症 / 心筋炎 / 遺伝子 / トランスジェニック / マウス |
研究概要 |
近年さまざまな心疾患においてC型肝炎ウイルス(HCV)の関与が示唆されている。 われわれが本プロジェクトで行ったこれまでの検討では、心筋炎・拡張型心筋症・肥大型心筋症の生検標本からPCRを行うと、従来心筋炎の主要な原因と考えられていたエンテロウイルスよりも高い頻度でHCVが検出された。これらのPCR産物の塩基配列を決定することにより、これらはC型肝炎の標準株と高いホモロジーを示すことが明かとなった。さらに、宿主側の要因としてHLAタイプによる疾患感受性を検討したところ、HLA-DRB1^*1201はHCV関連拡張型心筋症と、HLA-DRB1^*0901,DQB1^*0303はHCV関連肥大型心筋症と関連することが明らかとなり、宿主の免疫応答性が病型を規定する可能性が示唆された。 そこで次にわれわれは、HCV関連心筋症のマウスモデルの作成を試みた。HCVはマウスへの感染が報告されていないため、トランスジェニックモデルを作成した。HCVのcoding regionのうち、構造蛋白と非構造蛋白をそれぞれ別々にpCMVプロモーターによりドライブしてpCMV/980,pCMV/NSの2種類の発現プラスミドを作成し、これらによりトランスジェニックマウスを作成した。構造蛋白の過剰発現マウスは2系統、非構造蛋白の過剰発現マウスは1系統得られている。これらのマウスを現在解析中である。 また、HCV感染症例の70%以上が慢性化する要因の一つとして超可変領域の多様な変異による免疫監視機構からの逃避が考えられ、現在超可変領域の心筋特異的塩基配列について検討を重ねている。
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