研究課題/領域番号 |
11557060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
田中 あけみ 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30145776)
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研究分担者 |
深井 和吉 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20244642)
前田 光代 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40122080)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2001年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | ミクログリア細胞株 / アデノウイルスベクター / 血液脳関門 / 遺伝子発現 / β-グルクロニダーゼ欠損症 / β-ガラクトシダーゼ欠損症 / マイクログリア細胞株 / マイログリア細胞株 / GFP |
研究概要 |
脳神経系疾患を治療するためには、有効な薬物や生理活性物質を脳へ選択的に導入する事が必要である。ミクログリア細胞株を脳への選択的物質導入のための坦体として用いる方法の確立を目的として研究を始めた。中枢神経系への物質の投与は、血液脳関門の存在から難しい。脳に親和性を持つ物質や細胞を媒体とする必要がある。血管系よりミクログリア細胞を投与して脳実質内に侵入し得るか、β-グルクロニダーゼ欠損症(ムコ多糖症VII型)モデルマウスを用い実験を行った。モデルマウスに投与されたマイクログリア細胞は、大脳および小脳に多数分布することができたが、正常のマウスに投与してもミクログリア細胞は脳内に分布することができなかった。このことから、ミクログリア細胞は、血液脳関門が正常である場合には血管系より脳へは移行しがたいものと考察された。他方、β-ガラクトシダーゼcDNAをアデノウイルスベクターに組み込み、これを生後1〜2日のマウスの血管内に投与したところ、脳実質内への分布を確認することができた。そこで、β-ガラクトシダーゼ欠損モデルマウスの新生仔を用いてアデノウイルスベクターに組み込みβ-ガラクトシダーゼ遺伝子の直接投与実験を行った。新生仔期1回投与のみで、30日、60日後ともに、脳内のβ-ガラクトシダーゼ活性は上昇し、且つ、脳内のGM2-ガングリオシドの蓄積も抑止することができた。さらに、組織学的にも脳内にβ-ガラクトシダーゼ活性の上昇した細胞の分布を認めることができた。
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