研究課題/領域番号 |
11557075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小澤 敬也 自治医科大学, 医学部, 教授 (30137707)
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研究分担者 |
長谷川 護 ディナベック研究所, 所長
久米 晃啓 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10264293)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2000年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1999年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 体内増幅 / 体外増幅 / 遺伝子導入 / 分化制御遺伝子 / 選択的増幅遺伝子 |
研究概要 |
1.造血幹細胞の体外増幅のための分化制御遺伝子の開発とその解析:分化抑制活性を持つと考えられるドミナントネガティブレチノイン酸受容体α遺伝子(RAR-E遺伝子)とネオマイシン耐性遺伝子(neo)をIRESで連結し、loxP配列で挟んだ後、レトロウイルスベクターに搭載した。導入遺伝子の除去法については、Creリコンビナーゼを作用させてloxP間の組換え反応を起こさせ、その間に挟まれた分化制御遺伝子を取り外すという実験を行った。Creの発現法としては、発現制御装置を連結したCre遺伝子を分化抑制遺伝子と同じベクターに組み込む一段法と、Cre発現レトロウイルスベクターを後から導入する二段法の両者について検討した。前者はまだ成功していないが、後者の方法ではRAR-E遺伝子の取り外しが可能であった。IL-3依存性32Dcl3細胞を用いたモデル実験系で、分化制御がうまく行くことを確認した。今後、本システムを臍帯血幹細胞の増幅に応用できるかどうか検討していく予定である。 2.遺伝子導入造血幹細胞の体内増幅のための選択的増幅遺伝子の開発とその解析:選択的増幅遺伝子(G-CSF受容体/タモキシフェン受容体ホルモン結合領域のキメラ蛋白質をコードする遺伝子)の評価を中心に進めた。まず、レトロウイルスベクターで選択的増幅遺伝子を導入した骨髄細胞により致死量放射線照射マウスの造血系を再構築した。次に、このマウスにタモキシフェンを短期間投与し、その前後で末梢血を採取し、導入遺伝子を含む成熟血球の比率をフローサイトメトリー法により検討した。その結果、一時的ではあるが、遺伝子導入した血球が体内で増幅することを確認できた。その他、G-CSF受容体遺伝子の代わりにMpl遺伝子を用いた選択的増幅遺伝子についても検討した。
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