研究課題/領域番号 |
11557121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
和氣 徳夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)
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研究分担者 |
有馬 隆博 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80253532)
加藤 聖子 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)
加藤 秀則 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (60214392)
松田 貴雄 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10304825)
西田 純一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40264113)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | Senescence gene / 1q42and 7q11 / [12Val]K-Ras / ERα / p14^<ARF> / MDM2 / p53 / Cell senescence / HDAC / Molecular target therapy / ERドミナント・ネガティブ / p21 / 細胞老化 / Chromosome 1 / Chromosome 7 / gene cloning / Endometrial Cancer / Choriocarcinoma / Senescence inducing gene / Sodium Bytylate |
研究概要 |
A及びB.1q42及び7q11領域からの細胞老化誘導遺伝子の単離:本研究において子宮体癌細胞を老化に導く遺伝子は1q42に、また、絨毛癌細胞老化誘導遺伝子は7q11領域に存在することを明らかにした。本領域内に存在する遺伝子について老化誘導能を解析中である。 C.細胞老化におけるRas-エストロゲンリセプター(ERα)シグナル伝達の意義:p14^<ARF>発現を欠除するNIH3T3細胞において活性型[12Val]K-Ras発現(K12V細胞)は細胞をトランスフォームする。K12V細胞におけるERドミナント・ネガティブ変異体発現は細胞老化を誘導する。ドミナント・ネガティブ変異体発現によりMDM2発現抑制-p53蛋白安定化-p21CDKインヒビター発現を誘導するためである。NIH3T3細胞におけるERα発現はMDM2発現亢進-p53蛋白不安定化を導く。K12V細胞においてドミナント・ネガティブER及びcJun発現は、前者によるMDM2発現抑制を解除する。このため、K-Ras/ERα/MDM2/p53シグナル伝達による細胞老化の制御が示唆された。 D.HDAC阻害剤による細胞老化再構築:NaBはRbシグナルが維持されている癌細胞にG0/G1期停止及び細胞老化を誘導した。一方Rbシグナルが不活化された癌細胞ではG2/M期停止及び細胞老化が誘導された。p53非依存性p21蛋白発現誘導がこれらの表現型変化に関与した。NaBはp21下流でECM及びそのリセプター発現を亢進する事により老化を誘導する可能性が示唆された。
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