研究課題/領域番号 |
11557135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 隆 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60028793)
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研究分担者 |
乾 賢 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助手 (40324735)
山口 雅彦 産業技術総合研究所, 関西センター・ライフエレクトロニクス研究ラボ, 主任研究官
外池 光雄 産業技術総合研究所, 関西センター・ライフエレクトロニクス研究ラボ, 副研究ラボ長
硲 哲崇 大阪大学, 人間科学部, 助手 (90243154)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1999年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 味覚 / 刺激装置 / 脳磁図 / 脳磁場計測 / ヒト / 脳 |
研究概要 |
本年度は以下の2つのテーマでヒトの脳磁場計測(MEG)を行った。 1.ミラクルフルーツの作用ですっぱくてまずい味が甘くておいしい味に変化したときの脳活動の分析 第一次味覚野におけるクエン酸応答の平均潜時は137msec、ショ糖は356msecであった。ミラクルフルーツ後のクエン酸の潜時は339msecとショ糖の値と一致した。第一次味覚野以外の大脳皮質においても味の刺激で応答がみられた。部位毎の応答パターンは、クエン酸とショ糖で大きく異なっていた。ミラクルフルーツ後のクエン酸のパターンは、ショ糖のパターンとよく一致した。味の質は第一次味覚野で、嗜好性は脳全体のパターンとして反映されることを示唆している。 2.電気性味覚に対するMEG応答 舌の表面を陽極性に通電すると酸味や金属味の混じった電気性味覚が生じる。通電法は刺激の立ち上がりを正確に揃えることができる利点がある。被験者が何も感じない電流値、味として感じる電流値、味とは異なる刺激感を感じる電流値の3強度で測定を行った。何も感じていないときはほとんど反応がなく、味または、刺激感を感じたときは、主に島・弁蓋部で活動が認められた。この2つには潜時において大きな差があった。味を感じている場合は長潜時で、かつ長期にわたって活動があるのに対し、味とは異なる刺激感を感じている場合は約300msecをピークとする活動のみであった。味とは異なる刺激では、体性感覚、特に痛覚を刺激していた可能性が示唆された。
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