研究課題/領域番号 |
11557137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
石川 康子 徳島大学, 歯学部, 助教授 (40144985)
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研究分担者 |
江口 貴文 徳島大学, 歯学部, 助手 (90263847)
マーリック ウオーテック・ダニエル (マーリック ウォーテック・ダニエル) 徳島大学, 歯学部, 助手 (00335803)
石田 甫 徳島大学, 歯学部, 助教授 (70028364)
今井 康夫 徳島大学, 歯学部, 助手 (30271068)
TOMASZ S. M (TOMASZ S. M.) 徳島大学, 歯学部, 助手 (00294702)
今井 康夫 徳島大学, 歯学部, 助手 (11671843)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1999年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 水チャネル / アクアポリン-5 / cis-2-methylspiro-(1,3-oxathiolane-5,3')-quinuclidine / 老化 / 唾液腺 / 細胞内カルシウム濃度 / M_3ムスカリン受容体 / 管腔膜 / 糖輸送体 / M_3スカリン受容体 |
研究概要 |
高齢者の唾液分泌不足を治療する方法を、唾液腺に特異的なAQP5の管腔膜での増量を促進させる薬物を検索することから行った。 1.8、52、104週齢ラットの耳下腺管腔膜におけるAQP5はacethycholine(ACh)やepinephrine(Epi)で増量するが、AChによる増量は104週齢ラットでは8週齢ラットの約半分であった。Epiによる増量は8週齢ラットでも104週齢ラットでも差が認められなかった。 2.各種の薬物を用いてAQP5の管腔膜での増量を促進させる薬物を検索した結果cis-2-methylspiro-(1,3-oxathiolane-5,3')-quinuclidineが最も有効であり、30分後における管腔膜でのAQP5の増量は8週齢ラットと大差なかった。従来より唾液促進剤としてよく使われているpilocarpineより持続性があり、よい効果が発揮された。 3.cis-2-methylspiro-(1,3-oxathiolane-5,3')-quinuclidineによる[Ca^<2+>]iの上昇は104週令ラットにおいても持続的であった。 以上のことから、老齢ラットにおいて、交感神経刺激による管腔膜でのAQP5増量は'young adultラットと差が認められなかったが、副交感神経刺激による管腔膜でのAQP5増量はyoung adultラットの約半分であった。管腔膜におけるAQP5の持続的な保持にはcis-2-methylspiro-(1,3-oxathiolane-5,3')-quinuclidineが老齢ラットにおいても有効であり、高齢者の唾液分泌不足を治療する方法としてcis-2-methylspiro-(1,3-oxathiolane-5,3')-quinuclidineが有用であることが示唆された。
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