配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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研究概要 |
RhBMP-2(recombinant human bone morphogenetic protein :骨形成タンパク質)を用いた石灰化誘導機能を組み込んだ覆髄剤(pulp capping material),断髄剤(pulp amputation material)を開発するための基礎実験を種々実施して以下の結果を得た. まず,動物実験において,線維状ガラス膜がBMPのCarrier(支持体)となりうることを見い出した.しかし,線維状ガラス膜を支持体とした場合,軟骨形成が旺盛におこり,これは,支持体の幾何学的構造に起因するものと考えられた.移植後の炎症反応が強いものの,BMPの支持体としては骨不溶性基質(免疫原性を有しているため,臨床には不向き)についで,優秀な支持体であり,これを改良することにより,優れた象牙質形成因子となりうることが明らかになった. さらに,象牙質の石灰化に重要な役割を果たしていると思われるホスホホリンの機能に関してin vitro実験を行い,結合型ホスホホリンのリン酸基が重要な役割を占めているが,脱リン酸化をうけた場合には,カルボキシル基とリン酸基の共同作用が重要となることが明らかになった.また,結合型に対して遊離型ホスホホリンは石灰化制御に働くことが明らかになった.また,支持体となるコラーゲンに関しては,コラーゲン線維の安定化がホスホホリンの共有結合の安定化につながり,石灰化誘導能を増強させることが明らかとなった. 以上の結果から、rhBMP-2/ホスホホリン/コラーゲン複合体は効果的な硬組織、特に象牙質誘導材料となることが明らかになり、新しい覆髄材の開発に成功した.
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